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サーブ時の腕の動かし方 / 運動連鎖とか (テニス)

toss

何度も見ている鈴木貴男選手の解説DVDの購入者向けのテニス合宿の動画です。

鈴木貴男 合宿 スマッシュのヘッドスピードをアップさせる1 mp4

0:14からの「殆どの人がラケットはこう出ると思っているでしょ?」という指摘の部分。

確かに、外旋/内旋、回内/回外を運動連鎖で行うと、このラケットの出方は不自然です。野球のピッチャーや古代からの投てきの形を考えれば、肘と肩のラインに角度を付いて正面に出てくる方が圧倒的に自然です。

ところが、YouTubeで少し前に撮られた海外のテニス解説動画を見ていると、スピンサーブ等でインパクト後にラケットを懐に抱え込むような動作で回転をかける事を説明する人が多いのですが、解説の中でラケットダウンからラケットを振り上げていく際の動きがまさにこの様な動き(頭の後ろからラケットが上がってくる)だったりするのです。

例えばこちら。

TENNIS KICK SERVER | Pronation Explained On Tennis Kick Serve

0:30過ぎから解説されるキックサーブのラケットの振り上げの形は頭の後ろからラケットが出てくるような形です。恐らくこれだと肩だけでラケットを振る形になるので、スイングスピードも上がらないし、回転もかけづらいと思います。

鈴木貴男 合宿 スマッシュのヘッドスピードをアップさせる2

再び、鈴木貴男選手の合宿動画の別動画。1:25過ぎから運動連鎖を使わずに肩でラケットを振り上げた際に威力が出ないことを解説されています。

上の海外動画も、解説しているコーチは実際にボールを打つ際はこういう打ち方をしている訳ではないのですが、自分で打つフォームと、こうやるのですよと解説するのでは、解説(理解 or 認識)にズレがあるという事なのかもしれません。

一方、先日も書いた「Top Speed Tennis」チャンネルの解説

Tennis Slice Serve Cheat For Crazy Spin Even If Beginner

 Tennis Serve | 3 Tips For A Solid Serve

最初の動画は鈴木貴男選手が、外旋/内旋、回内/回外の運動連鎖のトレーニングで行うアンダースピン、サイドスピンから打点を次第に上げていく導入方法を解説していますし、2番目の動画では、インパクトに向かう際に外旋によりラケットが一瞬外に向くという事(鈴木貴男選手も合宿の動画で言っている)を言っています。

つまり鈴木貴男選手が言っている事は、”日頃こういう説明をする解説者は日本では殆ど見かけないけれど” 特別な話ではないという事です。

(雑誌等ではインパクト後の回内動作だけを抜き出して強調する解説が多い。)

この運動連鎖を使ってラケットをしなやかに振るというやり方の方が回転をかけやすいと思っている今日このごろです。

なお、この打ち方の場合、グリップはコンチネンタル以上に薄いグリップ位でないと面の向きが維持しづらいですし、スピンサーブの打ち方もスライスサーブの打ち方もなく、ラケットの入れ方(当て方)によって球種をコントロールする位です。加えて言うと「ど」の付くようなフラットサーブも打ちづらくなります。(スイングに合わせてラケット面が動いていくので、まっすぐフラットに当てるのは結構難しい。)

私は背も低くフラットサーブを打とうと思ってもまず入らないですし、よく言われるスピンサーブの打ち方(横向きでラケットをこすりあげる)をやっても全くボールをコントロールできないので、このやり方の方が楽でいいかなと思っています。

このやり方だと、アンダースピンから、サイドスピン、スリークオーターと軌道が上がるように、スライス系ならラケットは後ろから前へ、スピンなら角度が変わってやや下から斜め上へ振り上げる感じで一つの打ち方を応用できると思います。

後、1つ。
テニスクラシック・ブレークで連載を持たれていた井上邦夫コーチの解説動画。

サーブレベルアップ(安定&回転&スピード)

捻り戻しという表現をされていますが、外旋/内旋、回外/回内の運動連鎖を使って打つ方法。アンダースピンからサイドスピン、スリークオーターと打点を上げていく考え方は同じです。

多分、殆どの人にとってこのやり方はやりやすいのではないかと思います。