PR
スポンサーリンク
スポンサーリンク

テニス雑誌はどれがオススメですか? (テニス)

テニス雑誌

市販されているテニス雑誌は3誌

現状、月刊誌で毎月出ているテニス雑誌は「スマッシュ」、「テニスクラシック・ブレーク(Tennis classic break)」、「テニスマガジン(Tennis magazine)」の3誌です。

テニス雑誌

他にこれらの出版社及び他社がムック形式の書籍を出す場合もありますが企画的なものであり、月刊誌とは誌面の作り方は違います。

どのテニス雑誌がオススメなのか?

私は3誌とも毎月買っていますが、どれがオススメかと言われれば、「用途によって以下のように選んではどうですか?」と説明すると思います。

雑誌を読み物としてたのしみたいのであれば

もし、スポーツ関連の月刊誌を読み物として楽しみたいのであれば「スマッシュ」「テニスクラシック・ブレーク」の2誌から、当月の特集記事等を見て面白そうだったら買ってみるという感じかと思います。

この2誌は昔からあるテニス雑誌のフォーマットを踏襲してきています。

巻頭特集および巻中の特集で特定のショットについて上達のためのコツを取り上げ、毎月の連載で解説者の方が特定分野(ダブルス、ミドルエイジ向け、質問Q&A、怪我防止、食生活、ジュニア向け、ツアーの裏方、海外情報)について記事を書かれ、これに当月のテニス関連のニュースが加わるような構成です。

ニュースについては昔と違ってネットで見る方が速いので、実質、特集や連載がメインという感じでしょうか。

このような構成はゴルフ雑誌でもほぼ同じです。むしろゴルフ雑誌の方が数が多いので毎月何冊も買っておられる方は多いかもしれません。

上達のためテニスを専門的、科学的な面からも考えたいなら

もし、科学的、学術的な観点からテニスを理解したい、基本的な仕組みから取り組みたいという事であれば「テニスマガジン」一択です。

3誌ともYouTubeチャンネルを開設する時代になりましたが載る動画の内容を見れば違いは明らかです。

テニスマガジン YouTubeチャンネル

テニスマガジンも特集や連載、ニュースという誌面作りは同様なのですが他誌とは完全に違う部分があります。

それは「技術の説明にも”プロのコツ” 的な表現を用いない」ことです。

試合に勝つためのノウハウ、試合における精神面の考え方、食生活等の記事に関しても解説者の経験よりも具体的なデータに基づく形の説明がされます。

他2誌のYouTubeチャンネル動画例

TENNIS CLASSIC CHANNEL

スマチューブテニス雑誌月刊スマッシュ

※テニスクラシックさんは元々連続写真などを使った解説等を多用している事もあり、動画のデザイン等をみてもテニスマガジンさんを意識している印象を持ちますね。スマッシュさんは、テニス的には一般用語に違い雑誌名もあって他チャンネルと被るので「スマチューブ」と名称変更していますが相変わらずラケットインプレと「初心者がプロにコツを聞く」みたいな内容です。更新も不定期だし。それで良いのかスマッシュさん。。

それぞれテニス雑誌の違いについて感想を上げると

2対1の構図になっていますが、それぞれの違いについてもう少し書いてみたいと思います。

読み物として楽しむならコツの列挙もいいのでしょうが。

最初の2誌について「読み物として楽しむなら」と書いたのは、解説記事に解説者の持つ経験やノウハウ、いわゆる「コツ」と言われるものが多く書かれています。どんなスポーツでもプロの話す上達のコツは一般であれば皆が聞きたい話だと思います。即効的効果的に上達するきっかけになりそうですからね。

ただ、私は「個人の経験や感覚は他人には分からない」と思っていて、言葉や動作でいくら自身の感覚を説明しても他人は自分なりの理解の仕方をするしかないのが「コツを紹介するタイプの解説の欠点」 だと思っています。

プロ野球選手が言う感覚的、イメージ的な表現は参考にできる?

よくTV番組でプロ野球選手が自分のバッティングを説明する際「自分的にはこうこうこういう感覚でバットを振ってます」といった説明をすると思いますが、超一流選手であっても自分のバッティングを「具体的な根拠に基づくのではなく多分に感覚的な説明」をせざるを得ないのをいつも不思議に思います。

テニス雑誌でもよくあるイメージ的な表現

テニス雑誌の「重い荷物を押すように」「弓を引くように」「ゴムがねじれるように」と言った表現を見ても、なぜそういう動作をしないといけないのか、その動作がどう効果を及ぼしているのかが伝わってきません。(「上達のコツ」を知りたい人は何故そうなるのかといった点には興味ないのかもしれませんけど。)

ゴルフ雑誌はテニス雑誌よりも謙虚

ゴルフ雑誌は顕著なのですが、毎月のように新しい「コツ」や理論 が掲載され、読者はそれを追っていき試してみますが、一時の好調は生み出せたとしてもゴルフ自体が上達したという話はあまり聞かないのではないでしょうか?

出版側も、そうは言わないでしょうが毎月雑誌を読むだけで上達してしまっては出版社側も雑誌が売れなくなるので、程よく目新しい観点を出しつつ読者はなかなか上達しない方が望ましい気もします。

また、勝手な推測ながらアマチュアはそんなに簡単に上達しないという前提で毎号出されているような気もします。

スポーツは科学的に分析されて来ているのに

半面、最近のスポーツ界には、科学的側面からの研究や分析、様々な学問からの応用がどんどん加わってきています。

昔の根性論や練習量が褒められる時代ではなく、いかに効率よく体の本来持つ力を使い常に平均的に結果を出すかという時代です。研究された方法を実践すれば特定の才能のある選手ばかりができて他ができないという事はなくなります。スポーツ科学や解剖学、物理学等、いろんな側面から研究されての情報なので、根拠があり何故そうなるのかが具体的に説明できるものです。

「テニスマガジン」は “まだ”そういう観点からも記事が作られている気がします。

他2誌がスポーツ雑誌的だとすればこちらはテニスというスポーツに関する学術書的と言ってもいいかもしれません。(言い過ぎですかね。。)

一定レベルまでテニスを上達させるのは難しくない

個人的にですが、テニスは人が普通に生活していける位の体力や運動能力があれば誰もが平均点まで上達できるスポーツだと思っています。

才能がある方、運動能力が高い方は多少強いボールが打てるかもしれませんが、運動が苦手な方ができないというスポーツではないし、そういう人でも運動が得意な方に全然勝ててしまうのが面白い所でもあります。

日本には1年に1回以上テニスをする成人が約390万人ほど居るそうです。運動能力がないとできないスポーツならプレイしつづける愛好家がそんなに居るはずもないでしょう。

正しい理解があれば皆が一定レベルまで上達できると考えています。初心者がなかなか上手くならずに悩むのは、教える人の教え方が悪いのではなく、教えるために使用されてきている情報に問題があるのだろうということです。

雑誌に掲載されるような情報も含め “皆が当たり前だと思っている情報” が提供する側の都合によるもので、教わる側には有用でない、上達には遠回りな内容であれば皆が上達に苦しむのは当然のことでしょう。

 目的に応じて “違いを理解した上で” 読めばいい

プロ等の経験からくる「コツ」に興味のある人は最初の2誌を選べばいいし、自分のテニスを基礎から見つめ直したい、コツを読んでもなかなか実践できないという方は、熱心に自分から理解しようと思って取り組まないと読んでいるだけでは絶対に身につきませんがテニスマガジンを読む意味はある思います。

テニスマガジンで連載中の「ナチュラルスピンサーブ」や著名なテニス研究家「ショーンボーン博士の解説」などは他では読めませんから。

テニスマガジンに偏った言い方で信者や信奉者のように思われそうですが、私は学習好きだし、見よう見まねではできるようにならず頭で理解しないと体が動かないタイプで運動も元々苦手なので、なぜそういう打ち方をしないといけないのか具体的に理解するスタイルをとっている「テニスマガジン」の方が向いていると思っています。

もちろん他2誌も毎月購入して読んでいる上で思っていることです。

2021年5月現在、テニスマガジンとテニスクラシクブレークはAmazonのサブスクリプションによる読み放題サービス『Kindle Unlimited』で過去号含めて読めます。スマッシュは未対応。やっぱり、テニスマガジンさんに追従するテニスクラシクブレークさん。スマッシュさんだけ多方面で差を付けられているという図ですね。

最後に

誤解されるとこまるので改めて言いますが、テニスマガジンを読めば上達するといった意味では全くありません。

あくまで私はですが、少なくとも沢山出ているゴルフ雑誌同様、他の2誌を読んでいても上達するようには感じられないのです。

でも、それを分かった上で “雑誌” として読むのであれば、月刊誌であれだけ情報量をまとめるのは大変だろうと思っています。発行している方向性が違うわけなので自分にあったものを選ぶべきなのだろうと思います。

最初に書いた通り3誌とも毎月買って読んでいますから、それぞれのやり方を否定しているわけではありません。内容については楽しみに読んでいます。

テニス トッププレーヤー ベストショット2018 (B.B.MOOK(テニスマガジン EXTRA))
ベースボール・マガジン社
¥2,277(2024/03/27 22:11時点)
大人気シリーズのMOOK第6弾が3年ぶりに復活! 全テニスプレーヤー共通の基本がココにある!
テニス丸ごと一冊サービス テニスなるほどレッスン (Tennis Magazine extra)
ベースボール・マガジン社
¥1,650(2024/03/28 11:58時点)
サービスの基本形である「ナチュラルスピンサービス」の回転、軌道から効果までを表現、その習得方法もご紹介しています。