ジョコビッチ選手がアシックスと契約
ジョコビッチ選手がアシックスとシューズに関する契約をしたようですね。


去年のユニクロ → ラコステに続いて、長年契約してきたアディダスからの変更になります。
2005年のジョコビッチ選手
アディダスの主力シューズ『バリケード』では、年に数回更新されるジョコビッチモデル、錦織モデルがここ数年の看板でした。
(というか、アシックスのテニスシューズが地道に人気を拡大しているのに対して記念モデルや選手モデルしか売りがない感じも。)

アディダスのテニスシューズ契約に関しては、昨年、錦織選手がアディダス→ナイキに変更したのに続いての大きなマイナスと言えますね。
昨年の秋位から噂になっていたみたい
ジョコビッチ選手がサポートしているセルビアのジュニア選手(8歳)、Mihailo Topic選手のインスタグラム投稿です。(左がMihailo Topic選手)
写真のジョコビッチ選手、GEL-RESOLUTION7を履いてますね。

ファンの方とかではなく本人がサポートしている選手の投稿で写真が公開されているということは情報が流れても問題ないということだったのかもしれません。
アディダスは今日現在もジョコビッチ選手モデルを自社サイトで販売しているのが少し気の毒な感じです。。
アシックスとの契約はどう影響するのか?
当然ですが、ジョコビッチ選手がシューズ契約を変えて何か即直接的に大きな変化がある。プレイに影響が出るようなことはないと思います。
アシックスのテニスシューズは以前からトップ選手に人気です。以前から契約をしていなくてもアシックスのシューズを履いてプレイするトップ選手が何人も居ました。
2011年USオープン優勝時のストーサー選手
以前はアディダスのシューズを”ブランドイメージ”から買う人が大勢居ました。
バリケードはそのゴツくて重い作りが男性に人気があったのは分かります。
激しい動きに負けないがっちりさには重量が必要という感じです。
ただ、テニスシューズについては
「世界中で販売されている製品が日本人の足型に合う訳がない。日本メーカーの製品は日本人の足型を研究して作られている。」
といった“日本人向け”というキーワードとアシックスが地道に且つ明確なメッセージを込めて製品を熟成していったことで
「アシックスのシューズの方が性能がよい」というイメージ
が一般プレイヤーの間にも浸透していった事が大きいと思います。
(陸上から他スポーツへ、世界的にブランドを高めようとしているアシックスの戦略も大きいです。)
テニスシューズも素材や整形技術の進化でEVA (ビーチサンダルにも使われるソールと皮部分の間に使われる柔らかい樹脂素材) 等の使用割合は減り、糸で各パーツを縫い合わせたり接着する製法ではなく縫い目の無い一体化製法、合成樹脂ではなく(編んである)生地そのものを使う製品なども出てきています。

※テニス市場では「ブランド志向」より「本物志向」という流れが確実にキーワードになっています。メーカー名や○○選手が使ってるというだけでは単純には売れなくなっています。
また、ここ数年でアシックス契約のプロ選手はものすごく増えています。アシックスがプロテニス界での勢力を拡大すべく、成績が落ちてきたベテラン選手辺りから契約選手を増やし、次第にトップに近い選手まで契約を増やしてきています。
(一時期、男子ダブルスは4人中3人アシックスなんて試合もありました。)
モンフィス選手
ゴファン選手
モンフィス選手は有名で人気のある選手ですが、昨年末時点での契約選手のトップはATPツアーファイナル決勝に出場したゴファン選手という感じです。
個人的にはですが、今回のジョコビッチ選手との契約は、アシックスの契約獲得の方向性である「成績低下のベテラン選手を獲得」の範疇で、アシックス側のメリットの方が大きいでしょうね。
ジョコビッチ選手は実績で復活をアピールするしかないですからね。