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人差し指を離す? ラケットを握る際のグリップの話 【前編】(テニス)

ハンマーグリップ、フィンガーグリップ

「厚い・薄い」という話が中心になる握り方・グリップの話

テニスはラケットという道具を『手に持って』使うのでラケットの握り方・グリップがよく話題に上がります。

日本では、グリップを握る手をズラしていく事で「グリップが薄い、グリップが厚い」という表現を用いますね。

例えば、コンチネンタルグリップから『厚く』していく事でイースタン、セミウエスタン、ウエスタンの各グリップになっていくといった具合です。

forehand tennis forehand

海外で見られるのは手が当てる位置を具体的に示すやり方

一方、海外だと「コンチネンタルグリップは、手の平のこの部分を8角形になっているラケットグリップのこの角、この面に当てる握り方だ 」といった説明で握り方を “ズラして” いくといった考え方、「厚くする・薄くする」といった表現は用いていないように見えます。

grips

どちらも良い面がありますが、海外のこの説明の仕方の方がだいぶ『合理的』だなと感じます。

「この位」という表現が示している

日本人は初心者の頃から聞き慣れているため「厚い・薄い」という表現に違和感がない一方、

「コンチネンタルグリップからどの位、手を回転させた所がイースタングリップ、セミウエスタングリップなんだろうか?」

といった疑問を “常に” 抱えています。

また、グリップの説明をする際は見本を見せつつ

「セミウエスタングリップはこの “位” だ」

といった表現を “必ず” といって良いほど用います。

改めて考えてみると、示す側、聞く側の『ものすごく曖昧な相互理解 (「これだよ。分かるだろ」みたいな)を前提に話している感じです。

『 正 解 』を知りたい

テニスを始めた頃から多くの方が「テニスは特別なもの。きちんとした人 (コーチ等) に “正解” な打ち方を教わらないとダメ」と思っている気がしています。(同時に「コート上でボールを打ちながら教わらないと上達しない」と思っていたり)

テニスイベント

その一方で、各自が個性的な打ち方をしている、皆が求める『正解の打ち方』から遠く思える打ち方をしているのに “それを” 気にする様子が見られないです。

Trevor James forehand

これは道具の進化もあり『正解の打ち方』でなくても最低限のテニスは出来てしまう (※) といった事でしょう。 自分の打ち方を映像で見せられ、周りから「打ち方が変だ」なんて言われる機会でもなければ、自覚のないまま「自分はそれなりに出来ている」と考える。

同時に周りには言わないけど「自分のやり方は『正しく』ないのかも」と不安も持っている。『正しい』やり方をしないとうまくテニスが出来ないと思っているから「とにかく正解を教えて」と求めてしまう。

この辺りが矛盾しており、本質から離れてしまうために自身のテニスを上達させる足をひっぱっている感じです。

※「握り方なんて適当で良い」とは言いません。海外の例のような理解の仕方もあるし、自分で考えてみる、試してみる事もせずに「正解を教えて」という意識では上達は難しいだろうなという事ですかね。

「人差し指は離すの?」という疑問

何度も例にあげさせていただいているスターテニスアカデミーさんのYouTubeチャンネルですが、上がる動画の中でも「ラケットの握り方に関する質問が多い」という話をよくされています。

その中であったのが「人差し指を離して握るのか」といったものです。

Stefan Edberg cropped Stefan_Edberg_Båstad_sweden_20070708.jpg: flickr user Michael ErhardssonSir James at [1]derivative work: Mario Žamić, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

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薄い・厚いじゃない握り方の話

海外で使われている握り方の説明にはグリップ毎の握り方を具体的に示す以外の利点もあります。それは「ラケットのグリップ部が手の平の中で “どう” 接するか」といった点でこれは日本で言われる「薄い・厚い」以外の要素です。(後述するハンマーグリップ等、日本でも知られている事ですが「薄い・厚い」と同等に語られる事がないのかなと思います)

例えば、「同じコンチネンタルでも、手のひらの中での下図の2つのラケットの接し方で、それぞれの握り・グリップはだいぶ違ったものになる」のが想像できます。

ハンマーグリップ、フィンガーグリップ

いわゆるハンマーグリップ

コンチネンタルグリップを「包丁持ち、包丁の握り方」と説明する事は多いですね。

実際には包丁の持ち方、握り方も複数あるのですが、これは『イメージしやすい例を上げて相互理解を進める』手法ですから、皆に伝わり、皆が近しい認識をするなら問題ないでしょう。(ただ、このある種の『曖昧さ』がマイナスにも働くと考えます)

包丁の握り方

この『包丁持ち』に相当するのがいわゆる『ハンマーグリップ』だと考えます。

下図のような握り方ですね。

トンカチ・金づち・ハンマー

釣り竿の握り方のようなフィンガーグリップ

私は子供の頃、よく釣りをしていました。比較的軽量な作りの釣り竿は下図のような握り方をします。

釣り竿の握り方

釣り竿の握り方

釣り竿に人指し指をかけるように持ったり、人差し指を伸ばすようにして支えたりします。いわゆる『フィンガーグリップ』と呼ばれるようなものだと考えます。

「指が伸びているからフィンガーグリップ」ではない

人指し指が伸びて見えるので “finger grip” と呼ぶのでしょうが、”hammer grip” と違い具体的な用途を示した呼称ではないですね。

今回も『手の中での接し方の違い』を区別するためだけにフィンガーグリップという呼称を用います。だから「指が離れているから、伸びているからフィンガーグリップだ」とは思わないようにしたいです。(見た目だけに注目し結果に繋がる実質的な要素が分からないまま)

同時に人差し指を伸ばして握る様子が「銃の引き金に指をかける様子」に似ているのでこういう見た目を『ガングリップ』と呼ぶ場合もありますが、ラケットを持つ腕の操作と人差し指で引き金を引く動作はまるっきり違うのでテニスでガングリップという呼称は適当でないでしょう。(釣り竿には引き金のような突起が付いた種類もあり、その仕様を指す呼称として用いる事があります)

2つの握り方は “なぜ” 用いられるのか?

上の「手のひらの中でどう接するか」という図で言えば、下図左がハンマーグリップ的、下図右がフィンガーグリップ的です。

ハンマーグリップ、フィンガーグリップ

手の平の中で接する角度の違いから、

前腕 (肘から手首) に対し “90度に近い” 角度が付くのがハンマーグリップ的

トンカチ・金づち・ハンマー

前腕の延長線上に来る、角度が付かないのがフィンガーグリップ的

 釣り竿の握り方

と言えるかと思います。

ハンマーグリップを使う目的

その名称や仕様例からも、

ハンマーグリップは「握った物体を “振り下ろし” て加速させて手の先にある “力を入れる点” でエネルギーを加えようとする」のに向いた握り方

だと考えます。

包丁で言えば「下に抑えつつ切る、押し切る」という野菜の千切り等で使う感じですね。

包丁の握り方

テニスで言えば下図のような動作に向いていると考えます。

腕・肘を立ててラケットを “引いて” 加速させようとする動き

肘を曲げてラケットを振ろうとしている状態

上からボールを “抑える” ようにして打つボレー

Bruno & Alex

※繰り返しますが、注意したいのは見た目ではなく「なぜこの動作でこの握り方を使っているのか?」という理由の部分ですね。

フィンガーグリップを使う目的

一方、

フィンガーグリップは「腕全体を引き上げる、引き下げる動作で手に握った物体を物理的に “移動させる”」のに向いた握り方

だと考えます。

包丁で言えば「刃渡りを利用して長く包丁を移動させて “引き切る」という刺し身包丁等で使われる感じですね。

包丁の握り方

釣り竿は、魚がかかった際、魚を針にかける歳に腕全体を上げる、肘を手前に曲げて手前に引き寄せるようにして使います。

fishing fishing

テニスで言えば下図のような動作に向いていると考えます。

打つボールの”強さ” よりもラケットの操作性、タッチを重視したい場面

Stefan Edberg cropped Stefan_Edberg_Båstad_sweden_20070708.jpg: flickr user Michael ErhardssonSir James at [1]derivative work: Mario Žamić, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

体から遠い位置等、「ラケットを届かせる、ボールに触る (ボールと位置を合わせる)」のが目的といった場面

伸び切ったボレー

フォアボレー、バックボレーの握り方

フェデラー選手を例にするとフォアボレーはフィンガーグリップ気味に握り、バックボレーはハンマーグリップ気味に握っているのが分かります。

※以下は専門家でもコーチでもない私個人の考えを述べているだけです。「そうするのが正しい」といった主張ではありません。十分ご注意の上、ご覧ください。

フォアボレーにフィンガーグリップ的な握りを使う理由

利き腕肩の位置にグリップを近くできるフォアハンドは、両足の力で体を支えつつ、ボールに打ち負けづらい腕の使い方、ボールのエネルギーを反発させやすい態勢が取りやりやすいと考えます。

手で押そうとする動き 低い位置で打つボレー

腕の各関節、機能も体の外側から内側により柔軟に曲がるので、“横向き” に近い利き腕肩が下がった位置から “正面向き” に近い利き腕肩が前方に出ている状態までの間で打てる柔軟性の高さがフォアハンド側の特徴です。

大きく踏み込んで打つボレー フォアボレー

また、ボレーではコンチネンタルグリップやそれに近い『薄い』グリップを用いる事が基本となってきますね。これは時間の無い中で握り替えを避けられる (フォアとバックで握りに大きな違いがでにくい) からでしょう。

ボレーを打つ際、(薄いグリップで) フィンガーグリップ的な握りを用いる事で「”腕の延長線上” にラケット面がある」と直感的に感じられる事に対し、

Stefan Edberg cropped Stefan_Edberg_Båstad_sweden_20070708.jpg: flickr user Michael ErhardssonSir James at [1]derivative work: Mario Žamić, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

コンチネンタルに近い薄いグリップをハンマーグリップ的な握り方で持つと前腕とラケット面に “角度が付きすぎて” 直感的な操作がしづらくなる印象です。

ラケットの握り方

握りから来る制約で、ボールを飛ばしたい方向にラケット面を向けようとすると腕を前に出せず、体に近い位置で打たざるを得ない感じです。

ラケットの握り方

下動画はベンチッチ選手のボレー練習です。ハンマーグリップに近い握りに見え、同時に「打ちやすい “ここ” という高さ、位置以外のボールが難しそう」に感じます。(打ち方が窮屈で柔らかく打とうとすると面がブレる)

2017年全豪オープン ベリンダ・ベンチッチ選手ネットプレー練習動画

前述した「高めのボールを抑えるようなボレー」は良いですが、腕が肩よりも低い位置になると『てこの原理』でラケットが押されて “打ち負ける”、打ちたい所に飛ばせない “ズレ” が生じる懸念があります。

 前腕とラケットの角度

※ボールは色んな打ち方ができるのでこれを「間違い」といいたい訳ではないです。我々はプロ選手ほどの技術はないので『楽でコントロールしやすい打ち方、体の使い方』を考える方が良いと思うのです。

また、フォアボレーを打つ際、薄いグリップ + ハンマーグリップで前腕とラケットの角度を緩やかにしようとすると手首が不自然に曲がった「手首が伸びた」状態になりそうです。これではボレーを打つ際に関節に余裕 (遊び) がなさ過ぎて柔軟性に欠けてしまいます。ラケットの握り方

ボレーでは「ラケットを立てろ」という話

ボレーの指導で「ラケットヘッドを下げるな、ラケットを立てろ」と言われる事がありますね。でも、低い、地面に近いボールに対してラケットを立てて打つ事は現実的ではないです。

ボレーを打つ際ラケットを立てろ

「ラケットヘッドを下げるな」とは「ボレーを打つ際にラケット面に力が入り辛い。相手ボールのエネルギーを反発させるのに不十分な握り方、腕や足の位置、体の使い方になっているよ」という事だと考えます。

また、これには今回の握り方、ハンマーグリップ的か、フィンガーグリップ的かという部分も関係するのでしょう。前述したように「自分がやりたい事のためにその握り方をする」のですからね。

細かく説明するのが大変なので、手っ取り早く “ラケットの角度” で示す。伝える場面でよくある言葉足らずなせいで誤解を招くパターンですね。

フォアボレーは利き腕肩に近い位置から “足も” 使って “前に” 押し返すイメージ

あくまで個人的なものですが、フォアボレーは利き腕肩に近い位置、腕が伸び切るような事ない距離感で足も使ってボールのエネルギーをまっすぐ “前に” 向けて押し返して飛ばすイメージを持っています。

volley

利き腕肩から遠くない力の入りやすい位置で足の力も使って押し返すから、

操作性が高くなり、前腕の延長線上でラケット面がイメージできるフィンガーグリップ的な握り方が向いている

のかなと考えます。

バックハンドボレーにハンマーグリップ的な握りを使う理由

右利きなら「利き腕肩よりも右側でしか打たない」のが原則となるフォアボレーなので、腕を前方に出す事で利き腕肩とボールとの距離感は「手の位置からラケット面までの長さ (約50cm)」に近くなります。

こんな感じ。

Tsvetana Pironkova 1, Wimbledon 2013 - Diliff
Diliff, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

逆にバックボレーを打つ際、利き腕肩からボールまでの距離感に「肩、肘という2つの可動を含む腕の長さ」が加わる形になります。

こんな感じ。

ボレー ボレー

利き腕肩の位置を前後に移動させられ、それを両足の力と連動させやすいフォアボレーに比べて、バックボレーは両足を使って前に押す、押し支える事が難しくなると考えます。

Bruno & Alex

バックボレーでボールが反れる、うまく当たらない

繰り返しますが、フォアハンド側、バックハンド側で体の使い方、制約に違いがあり、それらの違いを生むのが『利き腕肩を位置されられる幅の違いと腕の各関節が曲がる・捩れる方向』です。

フォアハンドストローク フォハンド 打点

バックハンドストローク バックハンドストローク

フォアボレーは腕をやや前方に伸ばし、足を使って「まっすぐ押し返す」ように打てます。(色んな打ち方ができます。ここではこういう打ち方が「できる」という点)

Tsvetana Pironkova 1, Wimbledon 2013 - Diliff
Diliff, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

バックボレーでは、利き腕肩の位置を後方に下げる事ができないし、ボールまでの距離感に「肩、肘という2つの可動を含む腕の長さ」が加わる事で、足も使って「まっすぐ押し返す」打ち方がフォアボレーほどうまくはできないでしょう。

volley

その方がフォアボレーをどのように打つイメージを持っているかは別にして、バックボレーを打つ際、「腕を前に動かす等して”まっすぐ” 飛ばそう」と考えていると飛ばしたい方向から反れてしまう事が多くなってしまうと考えています。

バックボレーが反れる

そして、多くの方が「なぜボールが反れる、反れたのか分からない」ままにうまく当たらなかったから」「技術が向上すれば自然と改善されるはず」と処理してしまっていると考えます。

そもそも『ボールの打ち方』を習う際、フォアボレーとバックボレーで体の仕組みから生まれる制限が違うという話はされないでしょう。「自身で気づいていればもっと楽にバックボレーが打てるのかもしれないのに」です。

フォアハンドとバックハンドの違いを「体の右側か、左側か」と思われているかもしれません。それはボレーを見ても “明らかに違って” いますよね。体の正面はバックボレーで取りたいです。

バックボレー

(コーチが教えてくれないのが悪いという指摘は正しいとは思いません。自身のテニスを上達させるのは結局自分自身。自身で考え、理解しようとしない、ただ「教えてもらう」という姿勢なら世界No.1コーチでも大して上達されられないと思います)

バックボレーは “肩支点” で “肘も” 使いつつ、ラケットを引き下げる中でボールを飛ばすイメージ

あくまで個人的なものですが、バックボレーは肩支点でラケットを引き下げる中でボールを捉え、飛ばすイメージを持っています。

federer volley

つまり「明確にフォアボレーとは違った体の使い方をすると認識している」という事です。

※フォアボレーと同じイメージではうまく飛ばせないだろう理由は先に述べました。

ハンマーグリップは「握った物体を “振り下ろし” て加速させて手の先にある “力を入れる点” でエネルギーを加えようとする」のに向いた握り方と書きましたね。

トンカチ・ハンマー・金づち

だから、腕に延長上にラケット面がある、操作性が高いという利点を省いても肩や肘支点で腕に持ったものを引き下ろし加速させる効果が高いハンマーグリップ的な握り方が向いているのかなと考えます。

以下はスタテニYouTubeチャンネルさんの鈴木貴男選手のボレー解説ですが「バックボレーは、ラケットセットを高く。手首が寝ない。上からラケットを引き下げ、前ではなく横に抜けるイメージ。引き下ろす際は肘や腕が伸びない。あまりに前でボールを捉えると力が入らない」といった内容で解説されています。

【鈴木貴男流ボレー】苦手を克服せよ!ネットプレーの基本【テニス】

これらの説明に向いているのは (フィンガーグリップ的ではなく) ハンマーグリップ的な握り方なのだろうと考えています。

ボレーはグリップチェンジしないという話との矛盾

ここまでで「フォアボレーにフィンガーグリップ的な握りを使い、足も使ってまっすぐボールを押し返す打ち方。バックボレーはハンマーグリップ的な握りを使い、肩支点で腕を引き下げつつ、右利きなら体の前で、肩を支点に左から右へ動かす中でボールを捉え、飛ばす打ち方」というフォア・バックでのグリップの使い分けを書きました。

その話が「時間の無い中で打つボレーはグリップチェンジしない」という原則との矛盾しているように感じられるかもしれません。(別の握りを使っていると言っているのですからね)

でも、このグリップチェンジは「コンチネンタルグリップからウエスタングリップへ」といった『手の中でラケットを回す系』の握り替えを前提にした話であり、

同じコンチネンタルグリップでフィンガーグリップ的な握りからハンマーグリップ的な握りへの変更は (ゼロとは言いませんが) 上記ほどの時間的不利を抱えない

と考えています。

次のボールに備える際、必ず非利き手 (右利きなら左手) でフレームを掴んでいるでしょうし、手の中でラケットの角度をほんの少し手前に引き起こす、人差し指側に引き倒すだけです。

ボレーの構え

ハンマーグリップ、フィンガーグリップ

ボレーを打つ際に時間が無いと言っても、フォアボレーを打つ、バックボレーを打つためにその人なりの準備姿勢を取ります。(時間がなく「咄嗟にラケットを出すだけ」という場面はありますがそこで握り方がどうこう言っても仕方がありません。握った状態で出すだけです)

その準備姿勢に入る際に非利き手を使って手の中でのラケットの触れる角度を少しズラすのに苦労はないでしょう。

volley federer volley

繰り返しますが『手の中でラケットを回す系』のグリップチェンジではないですし、ハンマーグリップ的、フィンガーグリップ的というだけで極端に角度を変える訳でもないです。

続きは後編、サーブとストロークで使うグリップについて

説明が長くなってしまったので、サーブとストロークでフィンガーグリップとハンマーグリップをどう使うかという話を後編として別に書きたいと思います。