Wilson ULTRA Tour (ウィルソン ウルトラ ツアー)
日本でもWilsonの黄金スペックに当たるラケット、ULTRAシリーズの新製品の情報が公開されていますが、日本では発表されていない製品として「ULTRA Tour」というラケットがあるようです。
昨日、今日でネットにも画像が出たりしています。
WilsonのTwitterアカウント
「黒塗りのラケットをモンフィス選手は1年中使っていましたか? Ultra Tour登場」みたいな感じでしょうか。
That blacked out racket @Gael_Monfils has been using all year? Meet the Ultra Tour. pic.twitter.com/Hv4HkzLbc4
— Wilson Tennis (@WilsonTennis) 2017年7月25日
モンフィス選手は今年に入ってから、ラオニッチ選手達が使う現行BLADEの黒緑カラーではなく、黒一色のラケットを使っていました。
その理由が不明な感じだったのですが、ULTRAのモデルチェンジに合せて「Tour」というモデルを使うという流れ (設定?) だったようですね。
The new @WilsonTennis Ultras offer more power, without sacrificing the feel & playability of the originals.
PREVIEW: https://t.co/soPNYfptLQ pic.twitter.com/Xj4p9XchPt— TENNIS.com (@Tennis) 2017年7月25日
ULTRA Tourのスペック
海外のサイトで新ULTRAシリーズの情報を見てみると。
明確なデータは見当たらなかったのですが97インチ、18×20、フレーム厚20mm、305gという数字が噂されていました。
現行ULTRAにTourというモデルがないので現行モデルから推測ができないのがはっきりしない要因かもしれません。また、プロ選手が使っている黒塗り版はそもそも市販品とは違うので それらも “新しいプロ使用モデル” として扱われている感じです。(プロが使用するモデルには固有の型番が存在するようですね。)
なお、国内でTourが発売されないなら、BLADEのように日本では16×19版が存在するといった形にはならないと思います。好みはあるでしょうが、私はBLADEは18×20が基本だと思いますから。
因みに旧JUICEにはProというモデルがあった
現ULTRAシリーズに変わる前はJUICEというシリーズだったのですがその頃にProというモデルがありました。
KシリーズのSIX ONE95インチを使い続けていたデルポトロ選手がJUICE Proを使うという噂で、日本でも他モデルと共に発売されたのですが、結局デルポトロ選手が使う事はなく、JUICE Proも早晩、店頭から引きあがられてしまっていたのを思い出します。

今回のULTRA Tourはフレーム厚からも黄金スペックと言うよりボックス形状に近い感じだと思うので黄金スペックの範疇で造形を変更していたJUICE Proとは全然違いますが。
分かりませんが、市販されるULTRA Proは他モデル同様に丸みのあるフレームだけど、同じカラーリングで選手達が使っているのは四角い感じにフレームみたいな感じになるのかもしれません。
画像と情報が出てくるのに注目でしょうか。
USオープンシーズンに選手達は使用開始
ULTRAを使用予定の選手は、モンフィス選手、フェリチアーノ・ロペス選手、チョリッチ選手、マディソン・キーズ 選手ということです。ロペス選手は旧ULTRA組ですが、他の3選手はBLADEからの切り替えという形になりますね。(と言ってもチョリッチ選手はモンフィス選手と同じ黒塗りを使っていました。)
Wilsonのイメージ動画
現在、日本で説明されているULTRAシリーズの中にTourは無いようなのでこのまま国内で発売されないなら、錦織選手が使っているBURN95が以前は海外では発売されていなかった (海外ではBURN100を使っているという説明だった)のと逆の感じになるのかもしれませんね。
想像ですが、新モデルでもULTRAシリーズはピュアドライブやEZONEと競合する黄金スペックの範疇のラケットであり、その中にフレームの薄いProモデルが入ってきてもBLADEやPRO STAFFのユーザーと競合してしまうため、あえて取り扱いから外していあるのかなと思います。BLADEと違って16×19版を用意する程売れないとも思いますからね。
2017年8月1日追記
海外のテニス通販サイト Tenniswarehouse.comがULTRA TOURのインプレ動画を公開していました。
グリップからラケットフェイスに繋がるスロートの形状からはBLADEとPRO STAFF97の両方の特徴を持っているように見えるでしょうか。
PRO STAFFやBLADEよりも率直に飛ぶボックス形状という感じかもしれません。カラーリングはちょっと濃い色の方がテカテカ感が強いので”ポロっ”と塗装が欠けてしまいそう。
写真を見比べるとフレーム形状はUltra Tourだけ他のUltraとは全然違いますね。他はスロート部等がBURNに違い厚みがあります。
フレームの厚みは20mmではなく21mmのようです。BLADEとおなじ、PRO STAFFより0.5mm細い位です。
動画におけるTenniswarehouse.comのテスターさん達の感想としてはトラディショナルで昔からあるボックス形状ラケットの打感やタッチがある。パワーやスピンも十分あると言っていますね。
なんかシルエットだけ見るとK-SIXONEの頃にWilsonが出してたフレームが細身だけど100インチ位の面サイズがあるラケット群に似てる気がしました。