MENU

フラットサーブが入る打点の高さ、打点が高い方がサーブは入る? 身長差やジャンプの効果 (テニス)

2016年に書いたいくつかの記事をまとめてリライトしました。
(旧記事は新サイトに移行させていません)

※私は専門家でもコーチでもありません。自分の上達のために色々考え、それをブログに書いているだけの者です。そもそも会ったことも自分のテニスを見せた事もない者の話を鵜呑みにするのは危険です。ここで書く内容も単なる情報。理解も解釈も読む方にお任せするしかありませんし、同じ理解をしていただける自信もありません。間違いもあるでしょう。まずは普段からテニスを見ているコーチに相談される方が絶対に良いです。なにかしら試される場合でも怪我等なさらないようご注意ください。

目次

サーブは出来るだけ “高い打点” で打て

よく聞くキーワードで「出来るだけ高い打点で打つ方がサーブは入りやすい」というものがあります。

これから派生した話で「身長が高い方がサーブに有利」「サーブはジャンプしながら打つものだ」等があるでしょうか。

Embed from Getty Images

ボールを打つ際、自分とボールを飛ばす先の相手コートとの間には0.914~1.07mの高さでネットがあり、ネットよりも低い位置からだと「水平よりも上向きに打つ事になる。直接的に相手コートを狙いづらく、ボールの威力も出しづらい」。そして「ネットにかかるのでは?」という不安が動作に影響しやすい (自信を持って打てない) という面もあります。

tennis direction

フラットサーブを入れるのに必要な打点の高さを計算

サーブの話になると、

  • 「フラットサーブを入れるにはある程度、身長の高さが必要だ」
  • 「身長2mくらい無いとフラットサーブは入らない」

といった説明、たとえ話を耳にします。

聞けば「そうだろうな」と感じる反面、この説明には「身長190cmなら入らないの? 何故200cmなら入るの?」といった根拠が示されていないと感じます。

「え、例え話じゃん」と言われそうですが、それが「そんなの当たり前じゃん」という反応になった瞬間、根拠のない説明を前提に理解している事になる気がします。

実際にサーブを打つ際には個人差があり、空気抵抗、ボールスピード、回転、気温・道具の温度、風の有無などの要素も関係する訳ですが、この説明の “曖昧さ” を埋めるためにとりあえず数字的に確認してみる、計算してみる意味はあるでしょう。「知らない」より「知っている」方が良いです。

必要となる打点の高さ

実際のサーブで条件を一定にする事は難しいですが、今回は試算。シンプルに考えましょう。ベースライン中央のセンターマークの位置から、サービスボックス中央『T』の部分へ “最短距離” で打つ。

センターマーク
サービスボックス T

 

ネット中央の最も低い位置をボールが通過するものとします。

テニス ネットの最低部

コートサイズの規定からベースラインからネットまでが11.885m、ネットから『T』の部分があるサービスボックスの最奥部までが6.4m。ネット中央の一番低い部分の高さが0.914mとなります。

サーブ 打点の高さ

この図の三角は直角三角形なので各辺の関係は a² + b² = C² ですが、簡単に考えると6.4 + 11.885 / 6.4 = 2.85703125。ベースラインから相手コートのサービスボックス最奥部までの距離 (大きい三角の長辺) は、ネットからサービスボックス最奥部までの距離 (小さい三角の長辺) の “約2.86倍” の長さ。つまり「三角の同じ側の辺だからネットの高さを “2.86倍” すれば打点の高さが分かる」という事になります。(三角関数不要です)

これから0.914 ✖ 2.85703125 = 2.6113265625。ベースライン中央のセンターマークの位置からネット中央の最低部を越し、相手コートのサービスボックス中央『T』部に着地する “最短距離” でサーブを入れるために必要な打点の高さはおおよそ2.611mという計算になります。

「地上から2.611mの高さに打点を取りサーブを打つ」

この高さは我々にとって高いか、高くないか?

と言われても、比較になる基準がないと判断できないですよね。

※分かりやすく計算するため、ここでは『ネット中央の最低部の高さ』を基準に打点の高さを考えています。このため、示した最短距離、直線軌道では当然「ネットの最上部にボールが衝突する」事になります。ネットを越すためには最低限『ボールの半径分』はより軌道を高くする必要がある。つまり、もっと高い打点が必要だという点はご理解ください。

身長からおおよその打点の高さを計算する

身体の部位サイズから打点の高さを計算します。

おおよそですが、身重180cmの人の場合、地面から肩までの高さはおよそ148cm、腕の長さ (肩から指先まで)が73cm、手の大きさ (手首から指先まで) が18cm、ラケットの長さが68.58cm (27インチ) です。そこから、ラケットヘッド側からボールを打つラケット面中央までの距離をマイナス10cmとします。

計算するとこうなります。

148 + 73 – 18 + 68.58 – 10 = 261.58 (cm)

身重180cmの方が直立状態で腕を真上に伸ばしてラケットを持つとして、地面からボールを捉えるラケット面中央までの高さはおおよそ261cm (2.61m) になります。

腕を伸ばした態勢

人によって腕の長さは違うので計算結果自体にはあまり意味はありません。ただ、上で計算した必要な打点の高さには到達するのは分かります。

10cmジャンプして打てばサーブは入るのか?

センター to センターの最短距離でサーブを入れるのに必要な高さは2.611m。180cmの人がラケットを持つ腕を真上に伸ばした打点の高さが261cm。では「身長180cmの方ならジャンプしなくても必要な打点に高さが得られる」と考えて良いのでしょうか?

フラットサーブ 打点の高さ

或いは「身長170cmの方なら10cm程度ジャンプして打てば必要な打点に高さが得られる」でも良いです。

高さには “届く” 訳ですが「サーブが入る」かどうかはこれで明言はできないですよね。

身長2mで計算する

例えに上がる「身長2mだったら」という条件で計算してみましょう。

(身長2mの方の方が腕等の各パーツの長さ等もより長いでしょうが) 上と同じ条件で計算すると、身長2mの方が腕を真上の伸ばした状態での打点の高さは281.1cmとなり、同じセンター to センターの最短距離でサーブを打った場合、ボールの中心部がネット上を通過する際の高さは98.4cmとなります。

フラットサーブ 打点の高さ

180cmの方と比べると打点の位置が20cm上がる分、ネット上を通過する高さが7cm上がります。

フラットサーブ 打点の高さ

ボールの直径が6.54cm~6.86cmですから「ネットとボールとの間に3cm位のスペースがある」状態で通過していく感じです。

テニス サーブボールとネットとの距離

1円硬貨の直径が2cm指の太さもだいたい2cm位です。

では「ネットから11.885離れた所から打ち、ネットの上、指の太さ1本強の所を必ずボールが通過していく精度で打つサーブ」は妥当な選択肢でしょうか?

身長180cmの方なら20cm、身長170cmの方なら30cmジャンプしながらその精度で打っても本当に “ギリギリ” ネットを越す軌道しか許されないです。

「運任せ」なサーブ

ここまでの計算はいわば机上の空論。諸条件である、空気抵抗、ボールスピード、回転、気温・道具の温度、風の有無などの要素を完全に無視したものです。

実際にサーブを打つとなれば毎回同じ精度で打てない、この精度で打っても諸条件が「サーブが入る」事への障害となります。

入る確率は「ほぼゼロ」と言っても良いでしょう。

我々が「意図的、積極的に回転をかけて打たない」という意味で言う「フラットサーブを打つ」とは、重力や空気抵抗といった自分ではコントロール出来ない要素に依存した運任せなサーブ なのだろうと考えられます。

2回に1回入らないだけで失点するサーブ。自分でコントロール出来ていない、狙って (自信と意識を持って) 入れられないサーブを使うのは妥当とは言えないですね。

「自信を持って入れられない」事への対処が「力を加減する」になり、『入れにいく2ndサーブ』に繋がっていますよね。

※「俺のフラットサーブは十分入るから」という方は、150km/h、170km/h、200km/hと速度が上がっても変わらず入るでしょうか? 今、入っているのは加減して速度を抑えているからかも。プロ選手を見ても「回転量を問わずサーブは “振り切って” 打つべきなのだろう」という事は分かります。

ボールに加えるエネルギー量が大きくなれば「ボールは遠くまで飛ぶ」事になります。

〇 注意したいのは速度が上がるのは遠くまで飛ぶための付加的な要素である点です。「ごく短い距離でフルスイング」が本当に必要か考えたい。振りかぶるにも打つにも時間がかかる。コンパクトで速く、より前の打点で打てれば速いボールを打つのと同じように「相手の時間を奪う」目的は果たせます。むしろより少ないエネルギーで効果的に打てる。相手を観察できる余裕も出来たりもします。

サーブが効果を生むためにはある程度の速度が不可欠で速度が上がっても一定の範囲内にボールを着地させるための手法がストロークと同じ『スピン(トップスピン)』になります。

また、フォアハンドストロークを打つ際は初心者の段階から「トップスピンをかけて打つ」のが “基本” となっていますよね。

ストロークが地上から80cm、サーブが地上から261cmと用いる打点の高さが違っても、同じベースライン付近から打ってネットを越し、相手コートの一定のラインの範囲内にボールを着地させないといけない前提は変わらないです。

ボールの軌道

ならば、意図的にトップスピンをかけない、かけられないストロークが相手コートのラインをオーバーしてしまうように

「サーブの基本はフラットサーブ」という説明自体が現実に合ってない

のだろうと考えます。

因みに「ジャンプしてサーブを打つ」という事

「サーブはジャンプしながら打つもの」というイメージがありますし、プロ選手を見てジャンプしながらサーブをを打っています。

Embed from Getty Images

でも、計算によって、180cmの方が20cmジャンプして2mの方と同じ打点の高さで打っても回転をかけ飛距離をコントロールしないサーブは入らない事は分かります。やっているのは重力や空気抵抗といった自分ではコントロールしようがない要素に依存する、力加減で入る・入らないを調整するといった事です。

ボールを飛ばし回転をかけるためのエネルギーは大きく、

1. 重量と速度を持って飛んで来るボールが持つエネルギーをラケットで反発させる
2. 重量を持つラケットを自ら加速させて持たせたエネルギーをボールに伝える

の2つです。

テニス ボールを飛ばすエネルギー

エネルギーの大きさは『1/2 x 重量 x 速度 ^2 (2乗)』で表されます。

自ら上げたほぼ速度ゼロのボール (持つエネルギー量が小さい) を打つサーブは2のエネルギー、「ボールと接触する際にどれだけラケット速度が出ているか」「うまく当てる、厚く当てる事でエネルギーの伝達ロスが少ない」事がサーブの質 (速度、回転量、漠然とは”威力”)を決めると考えます。

※ラケットがストリングス (ガット) のしなる、撓む、歪むは単純には伝達ロスです。しなるラケット、柔らかい・たわむストリングスを使うという事は「伝達ロス分(元々内在するマイナス分) を踏まえてその道具を使う」という事。フレームが厚く変形しづらい、硬いラケットを使えば伝達ロスは小さい。単純には「飛ぶラケット」となります。ただ、道具の違いは “打感” に関係し、その人が発生できるエネルギー量 (加速度、最大速度) も伝達ロスの内容に関係します。化学素材を使う現代のラケットは十分な飛びを持つので「使いたいラケットを使う」そして「慣れるまで使う」事が大事だと思います。

これらの事から「なぜ、ジャンプしながらサーブを打つのか?」と言う質問には、

  • 「我々は両足で地面を踏み、同じ力で地面から押し返される “反力” を使って立ち、姿勢を維持し、歩き、そして走っている」
  • 「ボールがほぼエネルギーを持たない状態で打つサーブにおいて、ボールの飛びを決めるのはインパクト時のラケット速度と当たり方」
  • 「両足で地面を踏んで得られる反力を身体の力と連動させ、ラケットを加速させる。両足で地面を強く踏むという行為が結果的にジャンプするという事象に表れているだけだ」

といった事が考えられます。

打点を多少高く取ってもサーブの入る確率は変わらないから『打点を高く取るために』ジャンプしながらサーブを打つというのは意味が薄そうです。

tennis serve

また、実際にサーブを打っていると感じると思いますが、ジャンプしながら打つ事で身体のバランスが崩れる、毎回、打ち方や打点の位置、当たり方が変わってしまう 事があると思います。

tennis serve

テニスは確率のスポーツですからボールを打つ際は再現性が高い事が重要です。ただ、ボールを打つ状況は毎回違うので「同じ打ち方をする」事はあまり重要ではないです。

(速度や弾み方が毎回違う中、常に、習い、覚えた「決まった打ち方」で打とうとするから安定して打てない。ミスが多い。その事に気付く機会がない「”正しい打ち方” で打っているのだから、それで打たないとダメ」と思ってしまう)

「そのボールに対して安定してエネルギーを反発させられる、エネルギーを加えられる。伝達ロスをコントロール出来ている、ボールを飛ばしたい・回転をかけたい方向にエネルギーを加えられている」打ち方、当たり方が出来る事が “再現性が高い” という事であり、再現性の高い打ち方、スイングをもたらすのは、

「技術や操作ではなく、ラケットに働く “慣性の法則” 等、人が操作しなくても勝手に、安定的な軌道を生む物理的要素。それをうまく使う事」だと考えています。

「フラットサーブが基本」になっている意味

オーバーヘッド系のスイングはスマッシュでも用いられます。

Embed from Getty Images

我々は「スマッシュはサーブに近い。似たような物だ」と教わり、普段、自分がやっているサーブの打ち方でスマッシュも打とうとすると思います。

でも、理解すべきはオーバーヘッド系スイングをするための身体の使い方であり、手順としての『サーブの打ち方』や『スマッシュの打ち方』ではない のでしょう。

『歩き方』と『走り方』は違いますが繋がっているのは間違いありませんね。「ここまでは歩く」「これ以上は走る」と区分する意味はないし「スキップはまた別」でしょうか?

我々が教わり、認識しているのは『サーブの打ち方』『スマッシュの打ち方』であり、他ショット同様「教わる手順通りに実行すればサーブが打てる」と考えています。

スマッシュはネット近くで打つ事が多く、打点の高さや打つ軌道等を考えても (サーブに比べれば) ネットする危険性は低い。(サーブに比べて) 飛ばす距離も短いから『フルスイングする』理由も低いです。(サーブ同様に強打しようとしてネットやアウトする)

スマッシュの軌道

ネットする危険性が低ければ回転を加える必要は小さくなり、回転を加えないならボールに加えるエネルギーを飛びに集約できる。回転をかけるより少ないエネルギーで必要な速度が得られる。

スマッシュは「これがサーブの基本となるフラットサーブです」と教わる『サーブの打ち方』、回転をかけない基本としてのオーバーヘッド系スイングのやり方が使える、使いやすいと言える気がします。

逆に、述べてきたように教わる『フラットサーブの打ち方』ではまともにサーブは入らない。フラットサーブを打つという事自体が妥当な選択ではないです。

「フラットサーブが基本」なのではなく、「基本となる意図的に “回転をかけない” で打つオーバーヘッド系スイングのやり方を覚えましょう」と説明する。その用途としてスマッシュを行わせるのが恐らく教える目的に合う、サーブに対する認識、理解が深まるのだろうと思っています。

※たびたび言っていますが「テニスを教える、ボールの打ち方を伝える。その際の伝える内容や伝え方に「これが正しい」「これが間違い」と決める必要も意味もない」と思っています。(聞いた側が怪我をしたりしない範囲でその方が実行すれば良い) 私も「間違いだ」という書き方はしないよう気を付けています。トッププロを見てもそれぞれ打ち方が違う中、世界的な研究者、テニスの権威でも (唯一でなくても)「これが正しい打ち方」と決めるのは難しいだろうし、我々レベルがそれを指摘し合うやりとりは「俺は知っている。お前は知らない」と相手にマウントを取る以上の意図を感じません。

高さについて再確認します。

トップスピンを打つように自然とかかる、コントロールして回転をかけてサーブが打てる段階が “本来の” スタート

サーブを説明する際、

  • 「基本はフラットサーブ」
  • 「スライスサーブ、スピンサーブは応用」

と区分されるように思いますが、身長2mの方でも明確に回転をかけないで打つサーブを入れる事はほぼ不可能。ましてや、それ以下の身長の方が数十cmジャンプしつつ「意図的に回転をかけないサーブが普通に入る」と思っている現状が良いとは思えないのです。

皆「基本はフラットサーブだ」と疑問にも思わず、当たり前に信じています。

ストロークは最初から「スピンをかけて打つ」と教わる

ストロークは「トップスピンをかけて打つ」のが初心者の段階から “基本” となっていて、打てば自然とトップスピンがかかる打ち方を身に付けさせられます。道具の進化の中、基本として身に付けさせないと簡単にオーバーするボールになってしまう事も大きいでしょう、

tennis

「回転をかけないフラットで打つストロークが基本、スピンをかけるのは応用だ。今は不要。」なんて言われたらかなり違和感を覚えると思います。

「回転をかけて打つ」意味

この「回転をかけて打つ」というのは回転の有無だけの話ではないと思っています。

それは「ボールの飛びを意識的に意図をもってコントロール出来ている」といった事です。

tennis topspin

「力の入れ具合を加減する」という後ろ向き的な思考とは真逆の「明確な意図を持って打てる。狙ってボールを飛ばせる、コントロールできる余裕と自信を持てている」という事でもあります。

ものすごく “極端に” スピンをかけてストロークを打つなら “かなりアバウトに” 狙わざるを得ない。多少ズレても「アウトしない」範囲を狙う事になるでしょう。ロブが得意だからと深いギリギリばかり狙う方も「危ういな」と思います。「直線的に飛ばす」「放物線を描いて飛ばす」の差で軌道を上げる (回転や加えるエネルギーの調整) は準備時間、心理的余裕が重要だろうと思います。ボールの弾みや速度が予測と違った等、相手の予期せぬボールに動揺し、感覚もブレます。

「回転を用いてコントロールしサーブを入れられる」が本来のスタートラインかも

初心者がストロークを教わる際、最初からラケットを強く振って打つ事はありません。(コーチに止められるでしょう) まずはコーチの出だしのボールをゆっくりとしたスイングで丁寧にスピンのかかり方を確認しながらネットを越す。そういう練習から打ち方を身に付けていくでしょう。

地上から80cm、地上から261cmと打点の高さが違っても、同じベースライン付近から打ち、ネットを越し、相手コートの一定の範囲内にボールを着地させないといけないストロークとサーブです。

サーブにおいても、打てば自然とスピン (順回転・トップスピン) がかかる打ち方、身体の使い方、ボールが飛び回転がかかる理屈を教わる、身に付け、実行できるようになるのが「サーブを打つ」というという事であり、そこが本来のスタートライン。そこから『サーブの上達』が始まる のではないかと思っています。

「基本のフラットサーブを練習中。全然入らない。スライスサーブを練習した方が良いかな。スピンサーブは打ちたいけど難しそう」といった段階は『スタートラインにすら立てていないまま』かもしれません。

回転をかける意識のないフラットなストロークで打っているのに「ボールがアウトする」と言っている方と同じです。「え、スピン使いなよ。打ち方そのままで回転かければ良いでしょ」って感じですよね。

「サーブの基本はフラットサーブ」と教わる事が「ボールに回転をかけるのは応用」という認識、「回転をかけてボールを打つ」という事に対して “曖昧なまま” の打ち方になっている気がしています。だから「プロネーションで回転をかけろ」とか言われるのでしょう。ストロークを打つ際、いちいち「ワイパースイングだー!!」なんて思って打たないですよね。

「知らないより知っていた方が良い」事は多いです。また、聞いているだけでは理解できない、身に付かない。(学校の授業とか聞くだけで頭に残らなかったでしょ)

教わらなくても自分で考えてみたら何か得られるかもしれない。良くも悪くも何も変えなければ何も変わらないですからね。

関連動画

テニスの上達のために『サーブの基本は『フラットサーブ』なのか?』を考えてみる

 

著:堀内 昌一, 監修:テニスマガジン
¥1,650 (2024/07/25 21:25時点 | Amazon調べ)
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次