ミズノ ウエーブエクシード 4 WIDE CS / カーペットコート用テニスシューズ (テニス)

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※私は専門家でもコーチでもありません。よく居るテニス好きの一人です。内容はあくまで個人の感想であり、メーカーや製品を批評、選別する意図等は全くありません。ご理解いただければと思います。

カーペットコート用テニスシューズの流行

私が通っているテニススクールは室内カーペットコートを採用しています。

tennis lesson

最近はカーペットコートの種類も増え、オールコート用テニスシューズでOKな所もありますが、私が通うスクールはカーペットコート用テニスシューズ以外NGなルールになっています。

これまでヨネックス、プリンス、ウィルソン、ナイキ、プリンスといった感じで各メーカーのカーペットコート用テニスシューズを使用してきました。

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そして、カーペットコート用テニスシューズの流行、時代的な流れを考えれば、

  • 「幅広が楽で良い」と誰もが4E、3.5Eばかりを求める。クッション性が効いて足に負担がない、「履いていて楽なのが一番」という時代 (→ ヨネックスひとり勝ち)
  • アシックスが仕掛けた「総アスリート時代!! 一般愛好家もプロアスリートと同様の高機能モデルを使用すべきだ。成績だけでなく、負荷軽減、運動が最適化されるよう設計されている」というプロモーションに各メーカーが載った時代 (→ ヨネックス人気減、逆にアシックスがテニスシューズのトップブランドに)

という変遷をたどり、今また、

  • 景気低迷やインフレもあり、新しい物が買いづらい、勝った物を長く使わざるを得なくなる。ガチのアスリート志向は収まり、「安価で使いやすい製品で十分」と言われる時代に変わってきた

ように感じます。

(「トップアスリート意識とか疲れるよね。もう程ほどで良いかなぁ。高機能とか意味ないし」という感じ。実際、以前ほど「シューズならアシックス」と言われなくなったでしょうか。各社のシューズ新製品も一時期ほど開発に気合が入っていない印象です。)

シューズを買い替えたいが…

私が直近で使用していたカーペットコート用テニスシューズはプリンスのWIDE LITE III HCです。

私の足幅が『3E』、足首の不安もある私にはミッドカットタイプは安心感がある、立体的なインソールを採用、そして海外メーカー (アシックスもよく見ればナイキ等と足型は似ている) とは明確に違う「日本人向け?」と感じさせる足型等が気に入っていました。

インソール

 

ただ、現行のモデルは、WIDE LITE III HCと同じ『3E』モデル (WIDE LITE Ⅴ HC) は22.5~25.0cmの展開となり、買い替えるなら『4E』モデルであるWIDE LITE ADVANCE HCを選ばざるを得なくなりました。新色、目を引くんですけどね。

 

個人的にWIDE LITE ADVANCE HCを好まない理由は以下の3点です。

  • 『4E』モデルである点— 足首から下細長い私には走る、止まる際、シューズ内で足が偏る。適度なサポート感がないと指や側部にマメが出来る。(逆に2Eのアシックス等はバレエシューズ的な締め付け感になる)
  • 前方、サイドからアッパー部が安っぽくなった — 樹脂パーツで全体を覆っていた構造から通気性の良い安いスニーカーみたいな構造になっている。強度や耐久性は変わらないかもしれないが、足の快適性を優先した印象を受ける。
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  • 特徴だったインソールが一般的な平たいものに変更 — 試着のため店頭で履かせてもらいましたが特徴だった (アピールしていた) 特徴的なインソールがWIDE LITE ADVANCE HCでは一般的な均一圧の平たいものに変わっていました。

ぶっちゃけ足裏・ソール側の構造や作りは15年位前に買ったものと変わっていないので完全に『上物』部分が気に入らないという感じ。

そして、上で書いたように誰もがアスリートモデルを買おうとする時代』から『買いやすい値段で機能は備わっているけどガチガチではない。長く使えそうなものが選ばれる時代』に移っている影響が出ている気がします。

WIDE LITE ADVANCE HCは、4Eやインソールの変更 (「現行に旧型のインストールを入れて使うとタイト目になるよ」と店員さん談)「履いていて楽」という印象。そして素材や構造、インソール変更は価格への反映 (実際、旧モデル発売時1万円前後、現行モデル発売直後でも店頭ですら8,800円) という感じです。

新色のWIDE LITE ADVANCE HCは色合いや模様が印象的なので興味を持たれる方は多いと思いますけどね。

大きめになる4Eは履けない事は無い訳ですが、アッパー部分も含めた包まれ感、サポート感が少し弱くなり、足先側が「スニーカー履いているようにフワフワしている」感じで嫌でした。(両サイドのサポートはあるけど、甲部 (シューレースがかかる解放部) が緩くて広がる、動く)

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プリンス 方向性変化
以前の「かつてのグラファイトの威光頼り。良い製品を作り、使ってもらえれば良さが分かってもらえる」という内向きなマーケティングから「(日本でしか販売していないのだから) 日本人向けに拘った製品を出す。利用者が「良いな」と思える工夫を製品に反映させる」という姿勢に変化。その効果がカーペットコート用テニスシューズにも反映されてこの3年位愛用していたものです。そこには開発者主導の考えがあった気がします。
ただ、近年のプリンスは、海外と日本では製品が違う状態 (国内はグローブライド) から、日本企画の製品が海外でもプリンス製品として販売されるようになり (例の捻じれフレームのラケットが海外でも販売されている)、その関係かハイドロゲンとコラボがあったりしています。世情もあるでしょうが、売り方等から (世界市場も踏まえて) 開発サイド主導からマーケティング主導に変わってきている印象を持ちます。もしかすると「日本人向け」な企画が減ったり、製品の拘りが下がる。コスパ重視な製品ラインナップに変わったりするのかなとも思えます。
今回、WIDE LITE ADVANCE HCのインソールがペラペラなのを見て「『拘りです』みたいにアピっていた要素をあっさり捨ててどうすんだよ。そういう所だぞ」等と本気で思いました。

ミズノ ウエーブエクシード 4 WIDE CS

「3Eのテニスシューズ」の選択肢は僅かしかありません。

バボラは海外ブランドらしく2E、海外ブランドという認識のアシックス(SOLUTION SPEED FF 2)も2Eとの事です。ヨネックスは恐らく4E位でしょう (そもそも「卵が割れない」フワフワ感が今はダメ) 。ダンロップは売っている所が少ないので試着ができません。

それらを踏まえ、試着した上で使ってみることにしたのが、ミズノのウエーブエクシード 4 WIDE CSです。

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※ミズノもブレイクショット 3 CSは2Eとややこしい。

製品を確認

述べたように足幅は3E (幅広のタグが付いています)で、ミッドカットとは行きませんが、足首周りのカットは高め。アッパーは生地を樹脂でコーティングしてあり、部分的に穴が空いていて下の生地を通して通気性を確保している感じです。

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アッパー部は厚みや硬くはありません。通気孔部分が狭いので広がる感じはありませんが、指で押せば普通に凹む、変形する位の硬さですね。

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デザインは足の左右で非対称、両足揃ってシンメトリー? 正直、きちっとしている方が好きなので好みではないですかね。

ミズノだし、少しピンクの入った感じの蛍光オレンジの差し色、シューレースの使い方含めて何か “バレーボール用っぽい” 印象を受けます。

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ソール部の作りは素材、構造含めて他社(特にプリンス等)と大差ないです。ただ、コートに接するグレーの部分は硬め。爪で押しても凹む感じ、触れてしっとりする喰いつき感もそんなにないですね。

土踏まず部に補強が入っており、ソール部品も厚みがあるので全体的なねじれには強そう。両手で持って捻じっても簡単には曲がない強さがあります。

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インソールの通し穴は表面の樹脂補強だけで普通に穴が空いているだけでした。ごく一般的な仕様ですが以前のプリンス製品には金属製のハトメ部品が付いていてその配慮に「おっ」と思ったものです。(写真はインソールを外した状態)

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インソールは僅かに立体タイプ

試着した際はインソールまでよく見なかったのですが外してみると立体的な構造のものでした。

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樹脂部分はプリンスのものより柔らかい。ソールの土台部分がしっかりしているから接する部分は柔らかくしてある、立体構造で履いた状態での足の遊びを減らしフィット感を上げるねらいでしょうか。

同じ3Eでもシルエット (つまり足型) が違いますね。土踏まず部の絞りの大きさの違いからプリンスの方が「きつく」感じにくいでしょうね。 (左右が絞られ、持ち上がっていると足が固定されるがこれが2Eになると余計に窮屈になる)

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使用した印象 (装着感が軽いが、サポート感は弱い)

最後に実際にコートで使用してみた印象です。

ソール部、土台部は厚みもあり、重量感もある。かなりしっかりしています。ジャンプしたり、体重をかけても足裏に変な『フワフワ感』はありません。構造もあるのか、良い印象です。

ただ、足を包むアッパー部のサポート感がソール部、土台部のしっかりさに釣り合っていない感じ。

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樹脂で表面を覆った強さはあるけど柔らかい生地、カットも低いウエーブエクシード 4 WIDE CSは「履いている事を意識させない印象、軽さ」もあるのですが、WIDE LITE III HCの厚めの樹脂アッパー素材、ミドルカットを考えれば、アッパー部のサポート感、かっちり包み込んでいる印象が弱くなるのは当然かもしれません。

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例え、アディダスバリケードに比べれば他シューズは「かっちり感がない、柔らかい」と感じるでしょう。好みであり、性能を示すものではありませんが買い替え時には違いが気になるでしょう。
 

テニスをプレー中はあまり気にならないし、サポート感、圧迫感が高くないので、重量を感じさせない「装着してないような軽さ」は感じるかもしれません。

ただ、「足サイズの厚めの台の上に立っている」感じで、もうすこし足を周囲から支える、カバーしてくれる実感が欲しいかなと思いました。

厚めの感想まとめ

今回は理由があってメーカーを変えた訳ですが、率直に言うと「プリンスのテニスシューズの方が良いな」と思いました。

ミズノのカーペット用テニスシューズは。5~6年前ですか、ウェーブエクシード CS (緑のやつ) が発売された時から見ていますが細部を見ると「値段の割に作りや素材が少し安っぽい」印象がずっとあります。1万円超の値付けなのに他社8千円位のモデルと作りが変わらない。(個人の感想です。すいません)

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アシックス等も、よく見ればコスト抑制を狙った素材、作りになっていますが、表面上、使用感からは意識させない配慮を感じるのですが、ミズノはそのまま「なんか安っぽい」感じ。

広く流通する普段履きのスニーカー等に共通する大メーカーの生産量に伴った生産コスト抑制が反映された製品という感じでしょうか。

否定しているようですが、ウエーブエクシード 4 WIDE CSは製品としては『ごく普通』だと思いますし、性能的に問題があるという事は全くないでしょう。

プリンスが「(中位メーカー故の戦略も含めた) ユーザー志向に基づく仕様への配慮」を感じるメーカーだったので余計にそう感じるのかもしれません。

個人的な印象ではヨネックスに近いかな。ヨネックスも全体的に素材や生地が柔らかく、履き心地や良いけどかっちり感、サポート感は弱い。それが主たる狙いから来るものではなくコスト削減から来る妥協に個人的には感じてしまう

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ただ、ヨネックスのカーペット用テニスシューズは「下位モデルベースだからそういう作りになっている」という点があります。その分、値段は抑え目です。

2E、3E、4Eといった足幅は一度計測して自分にあった製品を検討するようにしたいですが、現時点カーペット用テニスシューズを検討するならアシックス、プリンス、バボラ辺りから考え感じかなと思います。「シューレースは結びっぱなし。履く度にほどいたりしない」みたいな方ならヨネックスでも良いのかも。

「ミズノが良い」以外で選ぶ積極的な理由がないかもしれません。(個人的には値段がヨネックスみたく安くても買わないかな)

もちろん購入したからには消耗するまでは使い続けます。繰り返しますが、製品として問題を感じる点がある訳ではないです。

テニスシューズは10年単位でも企画が変わらない、デザインだけ変更みたいなケースが殆ど。次回、購入を検討する際に気になる製品がまた登場していればと思います。

 

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