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ドライタイプのグリップテープ『タフドライ (TOUGH DRY)』を買ってみる (テニス)

トーナのドライグリップテープ

私がテニスを最初に始めた頃の世界No.1がサンプラスさんだった影響で、その後もずっとトーナグリップのオリジナル オーバーグリップ (ドライフィール)を使っています。

グリップテープは安価なため景品等でいただく機会もありますが、他の商品は “ほぼ” 使った事がないです。(「使わないので要りません」と言うのでいつも周りに怒られます。。)

ラケットもストリングス(ガット)もグリップテープも、「道具は全て”慣れ”」だと個人的には思います。

「見た目の印象でも好きな選手が使っているでも良い。使いたいと思った道具を慣れるまで、使えるようになるまで使う。慣れない、使い込まない内に判断するのは難しい。試打したその場の印象で良し悪しを言うと、きっと自分の好みで「この道具はダメ」となるし、そもそも試打する前から「この道具はこういう所がダメらしい」と先入観を持っている場合も多いはず。」

要は何でも良く、「〇〇じゃないとダメ」とも思いません。

トーナを使い続けているのは、この「慣れているから」以外に「定番商品だからいきなり廃盤になったり、製品内容が変わったりしない事」「広く購入可能な事」があります。あれこれ変えないからこそ安心して使っていける商品が良いです。

以前、トーナ以外のドライグリップがどんな状況か探した事がありますが、他社から出ている同色(紫)のグリップテープは「トーナのOEM?」という感じでしたし、どこのメーカーか忘れましたが「大手の白いドライグリップを買ったら紙のようにパッサパサの手触りだった」事もありました。(その商品は廃盤になったようです)

新しい商品を積極的に試す、探す理由があまり無いのが現状です。

The History of Tourna Grip! Plus stories about Pete Sampras + more ATP Players

「手汗にはドライグリップ」という話

因みに「”手汗”がひどいならドライのグリップテープを使えば良い」という話を頻繁に聞きますが、個人的には「ドライタイプのグリップテープを継続的に使った事がない人が印象だけで言っている話じゃないの?」と思ってしまいます。

ドライタイプもウエットタイプも素材は同じポリウレタン樹脂(PU)です。

水を吸収するような素材ではありませんし、スポンジのように水分を吸い上げる厚みや空気の層がある訳でもありません。

ごく単純に言うなら「表面加工が荒いか、滑らかかの違いで触った印象が違うだけ」だと思います。だからこそドライフィールを出すのが難しくトーナが実質の “一強” になっているのでしょう。

手汗対策にはドライタイプのグリップテープ? (テニス)
テニスでよく聞く質問に「手汗への対策」がありますが、これに対するアドバイスは「ドライタイプのグリップテープ(オーバーグリップ)を使うこと」なのでしょうか?

ドライタイプの代表格であるトーナグリップですが、水を1滴垂らしただけでそこだけ “フニャっ” とした感じになりし、染みた水分は全然乾きません。

野球のバッターがバッターボックスに入る際、バットのグリップに滑り止めを吹きかけたりしますね。雨の中でもグリップが滑らないのはこのためです。

(ドライグリップでなければならない理由が他になく) 本当に手汗で困っているなら、表面加工が滑らかで手に吸い付く感じであるウェット、スーパーウェット側を検討した方が多分良いのでしょうし、それでも滑る印象があるなら手に塗るタイプの滑り止めを使う事も考えてはどうかと思います。「グリップが滑るなら滑り止めを使う」のは妥当な方向性ですよね。

ウィニングショットさんのタフドライ

こういう状況なのでトーナ以外のドライグリップテープを探したり、試したりという気持ちはなかったのですが、先日、この動画を見てタフドライという商品を知りました。

【田島尚輝】バッグの中身を拝見! 華麗な特技も披露|スマチューブ

田島選手が白いグリップテープを使っているのは以前から拝見していましたが、今使っているのが “ドライタイプ” だというお話でした。

トーナのドライグリップテープ (オリジナル) はよく知られるように紫色です。

同製品で他の色がずっと出ていない所を見ると、この紫が製品としての “アイデンティティ”  (トーナと言えばあの紫) だとしても、色を付ける事に製品としての意味がある (例えば白のままだとこの手触りが出せないとか) のだろうと想像します。

※トーナも『タック』という製品では白やピンク等の色も出しています。

上でも書いたように、他社の白いドライグリップテープを使用してがっかりしたので「トーナに近い感じで白いドライグリップテープ」というお話に興味を持ったのです。

早速、ネットで注文し購入してみました。(1本、3本、5本が選べましたが3本にしました)

ウィニングショット タフドライ グリップテープ

トーナドライ以外のグリップテープを全く見ていなかった私が知らなかっただけで結構知られた商品なのかもしれません

Amazonを含めたあちこちのサイトで広く販売されているようです。

オリジナルでストリングス (ガット) を販売されている国内メーカーも同様ですが、こういった大手に負けない、同じ土俵で競える商品を企画できる企業はすごいと思います。

OEM用の定型グリップテープにキャラクターを印刷する、型押しするのとは違いますからね。

製品の売りは耐久性なようです。( “耐汗性” とも書いてありますね。。)

ウィニングショット タフドライ グリップテープ

私がトーナを使っていてオーバグリップを交換する間隔は、スクール1回80分のレッスンを週に2~3回で月に1回強 (2か月で3回) 位です。

私は片手打ちバックハンドですし、ダブルスではボレーも多用するのでグリップチェンジはかなり頻繁。ボールを打つ前にはクルクル手の中で回したりするので手とグリップの摩擦頻度は高めだとは思います。

ただ、グリップを握る強さはかなり気を付けて直したので「ストロークを打つ際は飛んでいかないよう支える程度。ボレー等、握る時は握るけどギュッと掴んだままグリップチェンジしたりしない。」感じなので表面の摩耗度は高くないと思います。

それでも「月に1回位は交換しないと表面が “少し” 削れてくる」

トーナの耐久性はその位の感じですかね。

ドライタイプでなければ「表面が削れてくる」という摩耗はあまりないですし、グリップ表面が汚れている状態で使い続ける方も少なくないですが「スマホの表面は実はかなり汚い」話と同様、結構な不衛生感だと思うので、トーナの耐久性は私が交換したいタイミングに合っている気がします。

ガスケ選手等、数ゲーム毎にベンチでオーバグリップを巻き替えたりしていますね。

「張りたてのストリングスの感覚で使いたいから」と1試合に何本もラケットを交換する “プロ選手ならでは” でしょうが、我々にはそこまでする理由はないでしょう。

タフドライの耐久性とはこの「削れてくる」を軽減するという事なのかもしれませんが私の使い方だと「白いグリップテープが汚れてくるのが先」な気がします。

つまり、私としては

「”耐久性” の言葉通りより、そのための製造上の工夫から来る握った感触の特徴の方が興味はある」

感じです。

タフドライのサイズ感

タフドライのサイズは厚み0.6mm、幅27mm、長さ1.17cmです。

トーナのオリジナルが幅25mm、長さ99mm。同XL版が幅29mm、長さ99cmなので、幅はオリジナルとXL版の中間、長さはトーナより20cm近く長いです。

※トーナは長さを変えず幅を広くする事で巻ける長さを実質的に長くしています。

ただ、タフドライの方はトーナと違い、巻き始めの部分が斜めにカットされているので「20cmほど長いからトーナと同じように巻いてくと最後にすごく余る」といった事はありませんでした。

ウィニングショット タフドライ グリップテープ

斜めにカットされている上に端に両面テープを付けてあるのでありがたいと思う方は居るかもしれませんね。

私はトーナに慣れてしまいましたが、巻く際、重なる幅に注意しないとオリジナル版だとギリギリ最後まで巻けなかったりする(長さが足りない)事もあります。

XL版ならかなり余裕を持って巻けますし、幅も広く長さも長いタフドライは1周分位余る位で巻けました。

素材感や手触り

カバーのフィルムと巻き始めのための両面テープ

タフドライにはフィルム状のカバーが取り付けてあります。

ウィニングショット タフドライ グリップテープ

巻き始めに両面テープが取り付けてあるので表裏がはっきりしているのは良いのかもしれません。

トーナグリップにもカバーが取り付けてありますが剥がしてしまうとどちらがカバーが付いていた側か分からなくなる感じです。 

ウィニングショット タフドライ グリップテープ

因みに

「トーナグリップのどちら側が表になるのか?」

という話については、海外ユーザーのやり取りを見ていると

「トーナグリップはフィルムが付いている側が表(外)側」

という事のようです。

実際、私もそういう風に巻いて使っています。

そのサイトのやり取りでは「ある面を表にして巻いて使い、傷んできたら反対側を表にして巻きなおして使う」という人もいましたが、トーナグリップのフィルムを剥がしてみるとフィルムが取り付けてある側は表面に微妙に光沢があるのが分かります。

フィルムが取り付けて無い側にはその光沢がありません。

その差なのかは分かりませんが、

光沢がある側を表(外)側にして巻いた際と光沢が無い側を表(外)側にして巻いた際では後者の方が表面が傷みやすい印象

を持っています。

同じパッケージで比較した訳ではないですし、平行的に使い比べた訳でもないですけどね。

素材はかなり柔らかく伸びる印象

タフドライの厚みは0.6mmと記載されています。

トーナグリップの方は製品に記載はないですが先日オーバーグリップ有り無しのグリップ周長を比較した際の長さからみて0.5mm程だと想像します。

触り比べてみてもタフドライとトーナの厚さは同じ位に感じます。

ただ、タフドライは触った感じがフワフワ、モチモチとして少し柔らかく、伸縮性もトーナよりもほんの少しだけ伸びる印象を持ちます。

ウィニングショット タフドライ グリップテープ

トーナを触ると (実際は合成素材なのだけれど) 織った生地のように縦横に繊維が入っているような全体の強さ、全体的に伸びにくい強度を感じるのに対し、タフドライは全体が均一な素材で出来ていて部分、部分がキュッと伸びる柔らかさのようなものを感じます。

トーナ ドライ グリップテープ

触った感触もトーナはいかにもドライという感じで皮膚にくっつく感じが弱いのに対し、タフドライの方は柔らかくモチモチした触感なので少しだけ皮膚にくっつく感じはあります。

ただ、巻いた状態で巻く前のこの印象通りにならないのがグリップテープの不思議な所です。(だから実際に使ってみないと分からない)

巻いてみた印象

タフドライはトーナよりもほんの少しだけど伸びるので、グリップに巻いていくと、握った感じはトーナよりも“薄く”感じます。

白色という事もあり、元グリを天然レザーグリップに変えていると、下の皮の色が微妙に透け見えている気もします。(気のせいかもですが)

巻く前の状態ではほぼ同じ厚みでも巻いた状態だと少し薄く感じる。オーバーグリップテープを巻いてグリップが膨れ上がる感じが嫌な方には良いかもしれません。

後、先日も試しましたが2枚重ねでグリップサイズを上げたい場合とかも。

素材の柔らかさや巻いた際の薄さは巻いた際の重なり部分に出ていると思います。

ウィニングショット タフドライ グリップテープ 

長さに余裕があるのでトーナの時よりガッツリ幅を持たせて重ねて巻いてみましたが、重なり部分がかなりボッコリと膨らんでいるのが見て分かります。

巻いた後の手触りはトーナとかなり近いですが、巻く前の印象通り、タフドライの方がほんのちょっとだけモチモチしています。(皮膚に吸い付く感じはないですが)

握った際も少し柔らかさを感じますね。

ただ、ずっと使ってきて感じる『トーナ グリップの不思議な点』は巻く前の印象と巻いて握ってみた際の印象が違ってくる所です。

巻いた状態だと「表面のパサパサ感」はなく、素材と絶妙な厚みのせいか、握るとわずかなクッション性と適度に手にひっかかる感じ・滑りにくさがある

のです。

これと比べて、他社のパッサパサのドライグリップにがっかりしたのは想像が付くと思います。

ウィニングショット タフドライ グリップテープ

トーナとタフドライを比較すると、

「両者はドライフィール製品として握った感じもかなり近いけど、確かな違いがある」

そんな印象です。

全く同じ感触や使い勝手を再現しても仕方がないので、敢えて違いがあるように企画されているのかもしれませんが、かなり良くできた製品だと思います。

グリップに水滴を垂らしてみると (“耐汗性”の実験?)

写真がないので申し訳ないのですが、タフドライを巻いた状態で水滴を落としてみましたがトーナグリップのように染み込む事はなく、撥水加工した生地のように水滴が乗ったままの状態になっていました。

そこから水滴を振り落としてもグリップ表面は水滴が触れていない部分と変わりませんね。「水が染み込まず触り心地も変わらない」という感じです。

新品の状態なので使っていく内に表面が削れて荒くなる、表面のワックス的な要素が剥がれる等で結果は変わってくるのかもしれませんが、グリップを触った感触の違い (タフドライの方がモチモチして伸びる感じ) 同様、トーナの方がシンプルに細かい穴が開いたような表面になっているのでしょう。

製品にうたってある “耐汗性” とは水分を吸収してくれるという意味ではなく、「多少水に濡れてもドライ感が維持される。すぐに拭けば大丈夫」といった意味なのかもしれませんね。

上で「滑るならウエットタイプを検討しては?」と書きましたが、ドライタイプの手触りを選びたいならタフドライ + 滑り止めを使うという選択もありかもしれません。

トーナから移行する意味があるか?

この比較に限りませんが製品を選ぶ理由は好みや考え方とかになりますよね。

「白いドライのオーバーグリップテープが使いたい」のであればそれだけで選ぶ理由にはなりますよね。

トーナには白という選択肢が無い訳で、ドライグリップテープとしての使用感はトーナと変わらないし、全く問題なく使える製品です。

握った感触や柔らかさ、やや薄い印象など、タフドライだけを使っていくのであればほぼ気にならない程度の差で、トーナと同等のドライグリップと言えるでしょう。

ドライグリップは長持ちしない印象があるので耐久性を気にされる方も居るでしょうが、特長の通りに耐久性が高いとしても、週一レッスンでも「月に1回位は交換した方が良いのでは?」とも思いますし、

交換以前に、

「練習が終わった後にでも、乾いたタオルで表面を軽く拭いて汚れを取る。」

「ラケットを使った後は “次に使うまでバッグに入れっぱなし” ではなく、取り出してグリップ部やストリングス部 (ガット) 等を換気する。」

といったメンテナンスもされた方が良いだろうと思います。(汚れてきたグリップで使い続けるような方だと余計に)

交換頻度を上げてもオーバーグリップなら「価格が最優先で選ぶ」ともなりませんよね。トーナは3本入りで1,000円位ですが探せば10本入りを2,000円位で買えたりもしますし。

「ドライタイプを使いたいけれどトーナの紫色以外を使ってみたいな」という方には良い選択肢ではないでしょうか?

繰り返しになりますが「手汗対策としてドライタイプを使う」という発想は「20分毎に巻き替える」とかでもなければ意味を為さないと思います。あくまでドライフィールが好きだからドライグリップを選ぶという事でしょう。

トーナの代わりに暫く使ってみて使い勝手等も見たいと思っています。

2019年5月1日追記

購入してから約2週間、スクールレッスンのレッスンで計6回ほど使ってみましたが、握っている部分は表面の光沢がなくなり、真っ白がやや “くすんだ” 感じになってきました。目を凝らしてみると該当部分が汚れてきている気もします。

多分、1ヵ月も使えば「汚れている」と見て分かる位にはなるのではないでしょうか?

その辺り、他メーカーの白いオーバーグリップと同程度の汚れ具合という感じかもしれません。この製品がドライタイプだから汚れやすいという事はないように思います。

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