ラケットのグリップサイズ
店頭に並んでいるラケットのグリップサイズは大体が2か3ですね。
1や4が売られている事もありますが大体売れ残り。セール会場に並ぶラケットを見るとサイズ1が何本か有るといった事はよくあります。
グリップサイズの測り方
グリップサイズはグリップの周囲の長さ(周長)によって区分され、4インチ + 〇/8インチの〇の部分の数字がラケットに表記されるグリップサイズとなるようです。
グリップサイズ2なら4 + 2/8 (1/4) インチ。1インチが25.4mm、1/8インチが3.175mmですから25.4 x 4 + 3.175 x 2 =107.95mm (約10.8cm) となります。
自分にあったグリップサイズを選ぶ方法は、ネットで調べるといくつか考え方があるようで、長さの目安としては
「人差し指」或いは「薬指」の先端から「親指の付け根から平行に引いたラインの位置」或いは「手の平に出来る2本目の線 (手相で言う感情線の辺り)」まで
という話と、ラケットを握って確認する際としては、
グリップを握った際に中指・薬指・小指等のラインと親指側の母指球との間に指1本分位の隙間ができる位が良い
といった話がありました。
最初の長さの確認の仕方で言えば、ラケットを握る際、中指より薬指や小指の方がラケットを支える事において重要だと考えますし、恐らく多くの方は中指より薬指の方が短いので先端としては薬指かなと思います。
一方の末端としては、手のひらに出来る線というのはシワや感情線は人それぞれ入り方が違うため、親指の付け根の末端のから平行に引いたラインが適当かなと思います。人差し指と親指の間で挟むように握るので、親指の付け根部より手首側にグリップが来る事はないですからね。
ただ、ボレーとストロークで握り方は変わるし、手の平と指の中でどの位置にグリップを当てるかを含めた握り方は人それぞれ違います。
あくまでグリップサイズを考えるための目安としてはという話です
因みに上記の長さで言えば私 (男性) だと12.2cm位になり、グリップサイズで言えば
「サイズ6 が適当」
という話になってしまいます。(サイズ6は 4+6/8 (3/4)インチ)
皆、細すぎるグリップサイズを使っている?
多くの方が使っているラケットのグリップサイズとしては前述したように2か3でしょう。
そもそもグリップサイズ4のラケットは店頭ではあまり見かけませんし、5以上のラケットは市販の状態では私は見た事はありません。(Wilsonの海外サイトを見るとグリップ5までは選択できるようです)
ただ、上記のように手の大きさを測り、それをグリップサイズとして表記されている数字に当てはめてしまうと、私のグリップサイズが6となるように
「皆が使っているグリップサイズは細すぎる!!」
という指摘が出てくる訳です。
でも、コーチやテニスショップでも「ラケットのグリップサイズは2か3が標準。女性なら1もあるかもしれないけどね。」といった話がされますし、皆それが一般的だと思っています。
そもそもグリップサイズ1や4以上のラケットが店頭に並んでいないので「2か3以外の太さを選んだらどうか?」という発想自体に至りません。
ワンサイズ大きくする位は購入後の調整が可能ですが、太いグリップを細くするのは “改造” という感じ。ワザワザそんなリスクを取って数年間は使うであろうラケットを選ぶのは妥当とも思いませんね。
「太いグリップを使うべきという指摘は何となくわかるけど、自分も周りも2か3を使っているのでそれで良いんじゃないの?」
というのが実感でしょう。
レザーグリップを使う
ラケットには “元グリ” と呼ばれる元々製品に巻かれているグリップテープが巻いてあり、多くの方はこの上にオーバーグリップテープと呼ばれる市販品を巻いて使っています。
私は今PRO STAFF 97 CVを使用中ですが、この元グリを市販の天然レザーのグリップに巻き替えて使用しています。
レザーグリップに変える意味
歴代Pro staffは天然レザーグリップが使用されていたのですが、2014年のPro staff97登場時にフェデラーモデルであるRF97以外はシンセティック(合成)グリップに変更になりました。現行のPro staff97シリーズも同様です。(黒いシンセテックグリップ)
私は、以前からPro staff85シリーズやPro staff90系を使っていてレザーグリップの特徴として言われる「グリップの八角形の角が明確に出る、感じられる」感覚には慣れていました。
ただ、バボラのラケットも使っていた (というかWilsonとバボラ位しか使った事がない) のでシンセテック製の元グリでも問題はなく「レザーグリップじゃないと嫌」という訳ではありません。
ただ、Pro staff97 (2014年版)からPro staff97 CVに変更した際、「グリップから感じられるボールの感覚がかなり薄れてしまう、当たった感触がよく分からないままボールが飛んでいってしまう」といった印象を持った事でこれを補完するためにレザーグリップに変更してみたという流れです。
(それ以外にも2014年版で使用していた振動止めを外し、テンションも45Pまで落としました。使用するストリングスとの関係もあり、あくまで私の感覚です。)
レザーグリップの”問題”点?
元グリをレザーグリップに変更しても、その上にオーバーグリップを巻いて使用するので耐久性という意味ではほぼ問題はないです。(レザーグリップの手触りを好まれる方はオーバーグリップを巻かず使用する事もあります。オーバーグリップが一般的になる以前の名残ですね。)
レザーグリップを使用する際の注意点として3つほど言われるでしょうか。
1つが「グリップサイズが細くなる」という話。
1つが「重量が増し、ラケットのバランスが変わる」という話。
1つが「角が出っ張る事で手に負担がかかる、痛くなる人も居るよ」という話です。
重量とバランスの変化
2番目の重量とバランスについては合成素材の元グリより天然レザーの元グリの方が “重い” のは妥当 (合わせるには合成の方を”ワザ”と重くするしかないけど天然レザーに重さを合わせる意味がない) ですし、グリップ側の重さが増せばラケットのバランスポイントもグリップ側に寄る、トップライト方向にズレるといった事は起きるでしょう。
でも、ラケット重量が数グラム増える、バランスポイントが数ミリズレるといった変化はレザーグリップに交換していない同ラケットと練習中に交換して使うといった事をしなければあまり関係ないと思います。(当初使いづらく感じても人は “慣れて” しまいます。頻繁に道具を変えると “慣れ” が十分に発揮しない。その場の印象だけで道具の良し悪しを判断するのもあまり意味がない。)
同じラケットでも数グラム違う個体差は普通にありますし、重さが違えばバランスポイントも違って来たりするでしょう。
また、ラケットそのものは同重量、同バランスでもストリングスを張った際のちょっとした処理の違い、オーバーグリップを巻く際の巻き方でもバランスが数ミリ変わったりするかもしれません。
1球のミスが生活に直結するプロ選手でもなければ「ラケット重量を合わせる」事を必要以上に気にする方がマイナスな気がします。「合わせる事を気にする」「合っている事を確認しないと気持ち悪い」ではテニスに集中できなさそうです。
手に伝わる感覚の変化
3番目の話に関しては “慣れ” というよりも「強く握らない」という事に尽きると思います。
恐らくオーバーグリップを巻いていても、慣れなければ、多くの方が「角が痛い」「ボールの振動が手に響く」と感じられると想像します。
「強く握る」と言うと「歯を食いしばるように、何かを握りつぶすように、力をこめる」印象を持ってしまいますよね。初心者だから強く握りすぎてしまうのだとか。
でも、実際には「必要な握りの強さというのは殆どの方が思うよりはるかに緩やかで軽いもの」だと思います。
ラケットには重量があり、ボールに影響を与える点はグリップより50cmほど上のラケット面にあります。ラケット面とボールが接触した際にボールを反発させる、接触点に必要十分な強さを出すために使う手や腕の感覚はかなり柔らかさや加減があるもの
です。
壁に刺さったラケットを手で引っ張る、刺さったラケットごと壁を動かしたりしようとするのとは身体の使い方が違いますからね。
【要確認】あなたはラケットの「面」に力があることを意識できていますか?(講師:神谷勝則 東京サテライト2014より)
ラケットを強く握らない事は今回の本題ではないのでこの位で。
グリップが細くなる
「グリップサイズが細くなる」というのはレザーグリップに交換しようとする際によく聞く話な気がします。実際にレザーグリップに変えた後に握ると細くなった気がするのも事実です。
ただ、「感覚の話をしていても仕方がない」ので数値で考えたいと思います。
Pro staff97CVに元々巻かれているシンセテックグリップは、Wilsonの市販品で言えばPRO PERFORMANCE GRIPという製品になるかと思います。(Wilsonのサイトで「プロ・スタッフにも搭載」とあります)
このグリップの厚みはメーカーの説明では1.4mmです。
そして私が交換したレザーグリップはWilsonのPREMIUM LEATHER GRIPという製品です。
このグリップの厚みはメーカーの説明では1.7mmです。
つまりWilsonで言えば「レザーグリップの方が厚い」と言えます。(自分で計測できていないのであくまでスペック上です)
因みに他社のレザーグリップは1.4mm~1.6mmとかです。
市販シンセテックグリップの厚みを公開しているメーカーばかりではありませんが、Wilsonの数値を見る限りでは「レザーグリップを巻くと細くなる」という感じはしないです。
一つの可能性としては
「天然素材であるレザーグリップは巻いた事により多少の伸びが発生するのかもしれないし、使っている間にグリップを握っている事に素材が締まる (細胞間が詰まるというか) のもしれない。それにより手に対するフィット感が増す。ベルトや革製品を見ればその可能性は考えられる。」
といったこと。
ポリウレタン (オーバーグリップと同じ素材) 製であるシンセテックグリップは弾力性があり、多少伸びても伸縮性は維持されるし、素材が潰れて締まるという事はレザーグリップほど起こらないでしょう。
この辺りの違いじゃないかなと想像します。
人の手の感覚は繊細な面と鈍感な面の両方を合わせ持ちます。0.数ミリの違いであっても太い、細いと感じます。
計算上、ラケットのグリップ3(111.125mm)とグリップ2(107.95mm)の違いはグリップの周長で3.175mmの違いしかありません。
手の感覚が” 3mm強” 広がっただけで「太くなった」と感じる訳です。
因みに計ってみる
元グリをレザーグリップに巻き替えて 半年ほど使っているかと思いますが、今更ながらですがグリップの周長を計ってみましょう。
元グリ(レザーグリップ)の状態で約10.8cmです。
グリップサイズ2のラケットですから、大体スペック通りと言えるでしょうか。
ここからオーバーグリップ(トーナドライ)を巻いた状態だと約11.1cmです。
こちらはグリップサイズ3相当となり、よく言われる
「オーバーグリップを巻くとワンサイズ上がる」
といったサイズ感になっています。
計測値に合わせた太さのグリップサイズを使うべきか?
最初に述べたように「手の一定距離を測った数値をそのままグリップサイズに当てはめてしまうと私ならグリップサイズ6が適当だ」といった具合になります。
果たして私はグリップ6に近いラケットを探すか加工するなりして現状より “太い” グリップを使うべきでしょうか?
他スポーツを見てみる
テニスと同等の重さや大きさの道具(ボールやラケット)を使用する球技をちょっと思いつきませんが、身近に見る事ができるスポーツを見てみましょう。(知識がないので間違っている点があったらすいません。)
野球
まず、ボールも重さは硬式で141.7-148.8g(公認野球規則)。軟式M球で138±1.8g。
公認野球規則によると、バットの長さは42インチ (106.7cm) 以下、太さは最太部直径が2.61インチ (6.6cm) 以下。プロ野球は木製バットですが重さが900g前後、軟式用なら700~750g位です。
太さ規定は最大値なので、グリップ部の太さはそれ以下であれば良いようですが、一般的には直径で24mm位、28mm位になると”極太”と言われるようです。
24mmなら24 x 3.14= 75.36。周長で約7.5cmですね。
バットとラケットだと握った太さにそれほど違いがある感じはしませんが周長が70%位しかないのはバットのグリップが円状、ラケットのグリップは対となる面の厚みが変わる扁平八角形である点が関係していると思います。
因みに私のPro staff97CVで計ってみると八角形の長い(厚くなる)一対の面間が約34mm、短い(薄くなる)一対の面間が30mmでした。
直径相当で6mmから9mmバットの方が細い感じです。ただ扁平八角形であるラケットのグリップの方が膨らみを感じにくく数値の差ほど「太く」感じないのでしょう。
卓球
テニスラケットと同じように握れるシェークハンド型で言えば、グリップ部の “幅” は26~30mmのようです。
グリップは楕円の円筒系といった感じですが、メーカーによっても製品によっても違うし、また基本形状から上下でまっすぐだったり、すそ野が広がる形だったり様々です。
ボールの重さも軽いですし飛ばす距離も短いという点からグリップも短く、片手握りで操作するという形になっていますね。
バドミントン
バドミントンのラケットは、テニスと同様の扁平八角形グリップ形状をしています。ヨネックス等、テニスとバトミントンの両ラケットを販売しているメーカーもありますね。
ラケットは『ラケット重量+グリップサイズ (5UG5等)』と表記され、最後の数字がグリップサイズを表す。グリップには、G6、G5、G4等があり、テニスと違うのは数字が小さくなるほどグリップの周長が長く、つまり太くなるという事のようです。
G4で84mm、G5で81mm、G6で78mm等 (ヨネックス)。
バドミントンラケットの選び方をネットで調べても「G5が標準です」みたいな書き方ばかりです。数字の意味や手の大きさとの関係性まで書いてある所は殆どありません。テニスラケットも「サイズ2が標準、サイズ3が太目」といった話ばかりで、グリップ形状だけでなく、この辺の “一般常識” もテニスとバドミントンは似ています。
上記のグリップサイズの数字もメーカーの新製品説明でようやく見つけましたが、グリップの数字が何から来るものかはちょっと分かりませんでした。(メーカー独自のもので全社共通の数字ではない可能性もあります)
標準とされるG5サイズのグリップで八角形の長い(厚くなる)一対の面間が約26mm、短い(薄くなる)一対の面間が23mm位 (ミズノ) のようですからテニスラケットの85%位のサイズ感でしょうか。
バドミントンも全て片手で操作します。ラケット重量は80~90g程。
シャトルの重さは4.74~5.50gです。
バドミントンでも握り替えは行うようですが、片手で持つ手の中でクルっと回す感じのようです。
スカッシュ
スカッシュのラケットには「グリップサイズを選ぶ」という事自体が無いようです。大人用、子供用という区分はあっても皆が共通グリップサイズのラケットを買い、太くしたければオーバーグリップ等を用いて調整するというスタイルのようです。
一度握った事がありますが、ラケット面のサイズ同様、テニスラケットよりもやや細い印象でした。
スカッシュでもフォア・バックの握り替えを行うようですが、第三のグリップとしてコンチネンタルグリップ相当を使う機会はテニスのように多くないでしょうから、グリップの太さの違いはあまり気にならないかもしれません。
ラケット重量は130g程のようです。
ボールの重さは28g位、レベルによって弾み方の違うボールが選べるようです。
これらのスポーツを見て感じること
いずれも片手、或いは両手に持った道具を使ってボール (バドミントンも球技) を打つスポーツですが、ルールから来る使用するボールの重さ、飛んでくる速度、飛ばす飛距離の差がラケットやバットの仕様の差に反映されている印象です。
野球はボールが重く、ある程度速い速度で飛んでくる。最低限、内野手が居る位置を越す距離からフォームランまでを生むために強く振る前提で、変形しづらく強度を維持するためボールと接触面が平面ではく球状にしてある。細かい操作が第一ではないのでグリップは細くインパクト部と同じ球状にしてある。
卓球はボールの重さが軽いので握り替えなくフォアもバックも操作しやすいグリップ形状やサイズ感が求められる。
バドミントンは軽いシャトルをある程度の距離飛ばす必要があるため、スイング速度が重要でラケットは軽くしなやかに振れるようになっている。強く打つだけでなく、ネット際等での感覚重視なショットも用いるため、グリップ形状もテニスに共通し、グリップサイズも近い。
スカッシュはテニスやバドミントンのようにタッチ感を重視するショット、オーバーヘッドで打つショットも多用しないのでテニスで言うストローク相当がしっかり打てれば良いという事だろうと思います。(テニスでもセミウエスタンでボレーやドロップショットは打てる)
テニスの「ボール重量とボール速度、自分からスイングしてボールを強く飛ばすだけでなく、ボールのエネルギーを反発させる事で感覚重視に打つ」といった面は独特なので他スポーツを見てどの位のグリップサイズが適当かと考えるのは難しいのですが、比較的条件が近いバドミントンを見てもテニスに近いサイズ感でプレイ出来ているのではないかという気がします。
少なくとも「手の大きさを測ってサイズ6相当だからグリップ4以上を使うべきだ」とは一概に言えない気がします。
角が出る分、レザーグリップは手首への負担がある
私はPro staff97 CVを含めたボックス形状系ラケットの打感は好きです。スピンのかかった強いボールを打ちベースラインまでの間に収めるというより、ネットを越してからベースライン・サイドラインに収まるまでの間で自分が必要な距離感を思うよう引きだしやすい方が自分のテニスに合っていると感じるからです。
私は、体軸が傾いたり頭が動いたりしたくないので、ボレーを打つ際はラケットに顔を寄せたりせずスタンスと体軸を保つようにする。飛んでくるボールは首を動かし顔を動かしながら見ていくのではなく、まずできるだけ目で追いう事を優先し、顔や首はそれに追従する程度にする。視界から外れていくボールは災厄視界の端に少し見える位で後はラケット面の身体からの距離と方向をイメージしつつ、それでボールを打ったりしています。
レザーグリップの「グリップの角が出る」効果はボレーを打つ際の握りの角度や方向、そこから来るインパクト時にラケット面がどちらを向いているかというイメージが掴みやすいのでこれに活かせています。
ただ、グリップを通して感じるボールの情報が衝撃を含めて強くなりますし、裏にクッションの付いたシンセテックグリップよりレザーグリップの方が握った感じが確実に “硬く” なるので前述した「(多くの方が当てはまる) 強く握る」状態だとボールを打つ際に手首に負担がかかる事はあります。
シンセテックグリップを使う場合に比べて「より一層グリップに気を使う」「グリップチェンジも意識してみる」必要があると思います。
単に興味本位でとか、ラケットバランスを変えるためだけにレザーグリップを使ってみるというのはおすすめしません。
レザーグリップにしたからボレーが上手くなるといった事はまずありませんからね。
(仮に上達したのであればその人の資質が結果に結び付くきっかけになっただけで、グリップを変えなくても上達できたはずです)
元グリ変更時に薄いテープが巻いてあったりする
テニスラケットの元グリを交換した経験がある方なら見た事があるかもしれませんが、メーカー純正の元グリを外す際、その下に薄いテープが巻いてあったりします。
Tennis Tip: How to Install a Replacement Grip
※24秒位からを見てください
そのラケットメーカーの市販グリップに巻き替えるにしてもそのテープが巻いてある分、交換した後が「細くなる」可能性がありますよね。
近々、グリップ4相当まで太くしてみようと思う
上で書いたように、現在の私のラケットはオーバーグリップを巻いた状態でグリップ3相当の太さになっています。
ただ、レザーグリップに交換した事による握った感じの硬さ、角が出る感じから咄嗟に握り替えをした際にうまく握りきれず、相手の打ったボールの速度に手首を痛めてしまう事が半年で2回位起こっています。
手首を痛めると1週間はテニスが出来ない (テニス自体が出来ない訳ではないが私のプレイスタイル的にボレーやストロークのタッチに影響が出るならやる意味がない) ので、「現在グリップ3相当がもうひとつ上のグリップ4相当になったらどうだろうか」と試してみようと思っています。
グリップ4の周長は25.4 x 4 + 3.175 x 4 =114.3mm。
グリップサイズ3との差は3.175mmです。
円で考えれば、円周を3.175mm長くするには、直径が1mm太くなれば良い ( 3.175 ÷ 3.14 ≒ 1.01) ので、元グリを交換する際、その下に0.5mmの厚さでテープを巻いていければ良い (0.5 x 2直径が増す) と考えられます。
今考えているのが、スポーツで使うテーピング用のテープとアンダーラップテープを組み合わせて使う事です。
テーピング用テープは製品に記載されている事はないですが厚みは0.1~0.2mmといった所。アンダーラップテープは皮膚にテーピングテープを直接接触させないようにその下に巻くスポンジ状の素材になっていたりするテープで厚みは0.2~0.5mm位のようです。
テーピング用テープだけでは数回重ねる必要がありますが、アンダーラップテープと組み合わせれば各1回で+0.5mmに出来そうです。
これらを巻いて固定した上にレザーグリップを巻き、その上にオーバーグリップを巻けば、オーバーグリップ2枚重ねのような “膨れ上がり感” なく使えるのではないかと思います。
「グリップの角が感じられる部分」が薄まると使い勝手に影響するので必ずしもグリップ4相当に到達しなくてもやや太くできれば良いかなという感じです。
次回、オーバーグリップを交換するタイミングにでも必要なものを集めて試してみたいと思います。
2019年04月13日追記:グリップテープ2枚重ね
試しにオーバーグリップ(トーナドライ)の2枚重ねをやってみました。
周長を計ると11.55 cmといった所で、サイズで言えばグリップ4(約11.4cm)とグリップ5(約11.7cm)の間という感じになりました。
2枚重ねる分、単純に1枚x2という訳にはいかないようです。
「オーバーグリップで1サイズUP、2枚巻きでもう1サイズUP」とするには1枚目にやや薄めのグリップテープ(同じ製品である必要はないので)を使われるのが良いのかもしれません。
なお、2枚重ねにするとレザーグリップ特有の「角が出る」感はだいぶ消えます。シンセテック製元グリよりも表面の硬さはあるのですが。
元グリ下にテープを巻くテストの準備が出来るまではこれで少し使ってみようと思います。