スポンサーリンク
スポンサーリンク

上達したい。自身の理解を深めるため参考になりそうなテニスYouTube動画 (テニス)

youtube
スポンサーリンク

テニスYouTube動画という存在

昔話で恐縮ですが、私が初めてテニスを習った30年近く前は、今と違いインターネットもYouTubeもない時代でした。参考にできる情報は雑誌に掲載されるプロの連続写真位。(WOWOWのグランドスラム大会の中継は見ていました)

当時は道具が科学素材製に代わり、ストロークにトップスピンが導入された頃。今思えば、テニススクールにおける指導も海外の情報をテニス雑誌を含むどなたかが翻訳し、その方の解釈がかかった内容で日本語化された情報をそのまま口にしていた気がします。

かの有名な『エッグボール』当時 “日本で” 作られた言葉のようです。海外にegg ballという球種はない。(画像検索してみて!!) 海外に存在しない球種を「エッグボールの打ち方はなぁ」と説明してくれる方々はこれの開発者だったのでしょうか。(当時はそれしか情報が無かったし、皆、それが正しい情報だと信じていた。仕方ない面もあります)

The brochure of 1995

一方、2021年の現在を考えれば、YouTubeを始めとしたネット上のサービスで最大4Kの高画質なテニス関連の動画が日々投稿され続けています。

youtube

あくまで個人的にですが、以前ブログに書いたようにYouTubeというサービスは、テニススクールのレッスンを動画化したようなコンテンツ提供には向かないと考えています。

テニススクールはその名の通り学校の授業を模しており、この教科書に沿って授業を行う学校のようなフォーマット「フォアハンド第1回、第2回、第3回」のような段階的指導にYouTube単体での運用は向かないだろうという事です。

利用者の意識がそこで完結する書籍、「そこで学ぶ」のが前提のテニススクールと違い、多くの利用者が「検索した動画を見たら終わり」なのがYouTubeでしょう。チャンネル登録をしても毎回見るとは限らない。動画中で「ボレーについては前回説明しましたが」と言われても検索して見る、毎回見て知っている訳ではない。伝える際の前提が違ってくると言えば良いでしょうか。

だから、恐らくYouTube単体で運用するのならTV番組のように『その1回』で完結するフォーマットが良いのでしょう。バラエティ番組の『神回』が1年前だろうが3年前だろうが関係ないのと同じです。TVプロデューサーさんが関わっている人気野球YouTubeチャンネル『トクさんTV』はそういう意図が見えますし、テニス系で言えば、ともやんテニスchさんはスクール的説明動画を配信しつつ過去動画との繋がりを前提にしていない印象を持ちます。

テニススクールや雑誌社のレッスン動画を上げる系のチャンネルは更新が続かず死滅状態だったり。やはり登場キャラや企画内容が楽しい、人気にならないと視聴は続かない、人気も出づらい、良い評価より批判が目立ってしまう気がします。多くの方に取ってYouTubeとは役立つ情報を探すもの以上に『娯楽』という面が強まっている。具体的には「テレビの代わり」ですよね。我々の限られた24時間を様々コンテンツが奪い合っている。YouTubeで再生数を狙うとはそういう事でしょう。

YouTube動画をどう参考にするか?

私は「自分のテニスを上達させるのは結局自分自身、コーチや周りの人達ではない」と思っています。

また、ボールを打つ経験なくテニスを上達させるのは難しいですが、それ以前に「コート外の時間。練習前に予習、コート上で検証、練習後に復習するといった習慣付けが大きな意味を持つでしょう。

thinking

疑問を持ち、考え、調べ、工夫し、試行錯誤するには知識が要る。YouTube動画は身近であり、情報が多いソースのひとつですが、会ったことも自分のテニスを見せたこともない人が言う『やり方』を見たまま、聞いたままに実行しても、説明者がそこに至るまで考え、経験した時間と同じ深さで理解が身につくとも思えないのです。

テニススクールに近い認識でYouTube動画をボールの打ち方を見て「分かった感じ」になるのではなく、自分で考え、調べ、工夫する取り組みのために普段から自分のテニスを見ているコーチに相談しながらボールを打つ中で検証していかないと上達は難しいのではないでしょうか。

これは『相手ありきのスポーツであるテニスなのに「目の前のボールを自分が打ったらそこで終わり。ボールを打った事で満足。相手が打ち返してきたら、飛んでくるボールを見てからどうするか考える」という思考も同じ。「相手を観察し判断し準備する。次に自分がどういう状況を作りたいかを実現する。そのために適した返球をさせるためのボールを考えて打つ」のと結果に繋がる確率の違いは明白だろうと思います。

参考になると思ったYouTube動画

私のこういう判断基準に基づいて、自分で考えるための参考になる情報だと思ったYouTube動画をいくつかですが上げてみたいと思います。話の流れ的に分かるでしょうが見て覚える『ボールの打ち方』より自身で考えるための参考情報、根拠になりそうな情報です。

ここ2年ほどでもテニス関連のYouTubeチャンネルも本当に増えていて色々お話は聞くのですが、述べたように「動画を見て終わり」にしたくない。ただ『ボールの打ち方』を知りたい訳ではないので、見るチャンネルをあれこれ増やす事はしていません。(あのチャンネルがない、このチャンネルを見るべきだは勘弁してくださいね)

むしろ、個人的には、テニス関連より野球やサッカー等の他スポーツの動画を見ている方が参考になります。野球関連でも引退した有名選手がぞくぞくYouTubeに参入していて、レジェンド選手達が話される内容は、スポーツ科学の発展していない昔なのにやっぱり身体の仕組みや物理的法則に基づいた理にかなった身体の使い方に基づいていたりします。それがテニスで言われる話と関連性であったりして本当に興味深いです。

なお、今回、挙げる動画で説明されている方々もネットで『酷評』されているのを見かけます。公開されている情報をどう解釈するかは見る人に任せるしかないですし、ある人は有用と感じてもある人には全く無意味と判断するのは仕方ありません。ただ、自分が同じような価値や苦労を伴う情報を発信しない状況で同等以上の立場から “評論” する、世界No.1の選手でも全否定されるのはネットならではですね。自分のテニス上達のためにも、情報には先入観を持たず、初心者の頃のようにゼロから学ぶ意識で広く目を向けられるようにしたいと思っています。

テニスマガジン竹内映二コーチ「最先端ストロークを徹底強化」PART1テークバック

テニスマガジンさんは昔から科学的根拠に基づきテニスを考え、その情報を伝えようとする取り組みをされている雑誌です。私も昔から良く読んでいました。竹内映二さんも元デ杯監督で、みんラボテニスチャンネルを運営するプロも参加するテニスクラブに携わっておられます。(代表的な参加選手が日比野菜緒、加藤未唯、岡村恭香選手等) 動画を見て分かる通り、テニススクールで教わるような説明、情報とは全く違います。

「なぜ、プロはああいう打ち方をしているのか?」を科学的な根拠を示して説明、理解するにはこういった身体の仕組みや物理的法則、現象に基づき考えていくのが一つの方法です。打ち方を “マネ” する、言われる通りの手順で打とうとする従来の取り組みとの理解の深さ、身につく動きや情報量の差。自分で自分の上達について考えるにはこういう情報が本当に大事でしょう。

因みに竹内映二さんは60歳だったかと思います。こんなかっこいい打ち方が出来る還暦過ぎの方が周りに居られるでしょうかね。

スターテニスアカデミ – 鈴木貴男さんのスライスサーブ解説 2動画

鈴木貴男さんもテニスにおいてボールを打つという事を科学的根拠に基づいて理解、説明しようとされている代表的なおひとりだと思っています。

スタテニさんのYouTubeチャンネルにも数多くのプロが出演されていますがその選手独自のイメージや感覚を言葉に表しても「独特だ」「変わっている」みたいは感想で終わってしまうのをよく見ます。企画としては面白いのでしょうが見る側の多くは参考にはしづらい。

普段から「この動作はどういう意味を持つのか? 見た目は似ているけど身体の構造上、こういう事ではないのか?」と他スポーツやスポーツ科学等の情報を元に自身の理解や認識を『根拠に基づく言語化』しようとしているからこそ、動画を見た人が皆、同じ根拠を持って同じように取り組める参考情報になるのだろうと思います。

また、鈴木貴男さんの解説動画は、以前より最近、最近より現在の方がより具体的で根拠をしめした納得感のある情報になっていると感じます。なるべく新しい動画を見る方が良いだろうという事。恐らく「日々、テニスについて考えて改善とその言語化を続けている」という事でしょう。テニスも大きく変わってきている。何十年も同じ説明、文言を使い続けている指導はどうなんでしょう。

『サーブの打ち方』を期待して見るでしょうがこの動画の内容も「見てマネする」だけでは効果は出ないと思っています。

2つ目の動画、質問しながら小野田さん、近藤大生選手も打ち方を変えて打っていますが、それでも鈴木貴男さんとの差は大きいように見えます。目の前で見て説明を聞いているプロが出来ない事を動画を通して見ているだけで理解できるとも思えないです。

鈴木貴男さんがやっておられるのであろう、考えて、知識を集めて客観的な根拠に基づく言語化で理解を深めていく事が「理解していく」のに必要なのだろうと思います。今回挙げた動画はそういう類のものばかりなので「見て終わり」では本当に勿体ないです。

スターテニスアカデミ – スクールで差が付く練習方法!貴男プロが教える3つの意識

こちらもスタテニさんの動画ですが、鈴木貴男さんは「あなたはボールとテニスをしているのですか? 僕は相手とテニスをしていますけど」と問います。指導相手の川又智菜美さんはその意味が分からず頭の上に「???」が見えるようです。

最初に書いたこれは『相手ありきのスポーツであるテニスなのに「目の前のボールを自分が打ったらそこで終わり。ボールを打った事で満足。相手が打ち返してきたら、飛んでくるボールを見てからどうするか考える」という思考に関するものだと思います。

テニススクールではコーチの球出しを含めて「相手は自分が打つボールを運んできてくれる球出しマシーン」のような認識を持ちやすいです。だから「得点してやろう、ミスさせてやろう」とこちらを観察し、配球を都度工夫してくる “普通の” 相手とはうまくラリーができない。自分にとって心地よい状況で「自分ボールを打ったらそこで終わり」なテニスを続けてしまう。多くの方が気が付かないまま乗り越えられない、その手前で足踏みを続けてしまうテニスの壁だと思っています。

テニススクール同様、テニス関連のYouTube動画で扱われるのは『ボールの打ち方』であり、狭義の意味での『テニスのやり方』ではないのかなと思っています。

この動画は本当に意味のある、是非見て考えてほしい内容だと思いました。

テニスフォーラム – 現代テニスを科学的に考える 2動画

これは挙げるか、正直迷いました。コロナ関連の影響かテニスフォーラムさんは2020年には講習イベントを開けておられないようです。内容的に古いという事はないですが現在では変わっている可能性があります。

動画では、プロ達を見て「現代テニスにおいて、この動作はこういう理由によるもの」といった解説をされています。テニスは日々進化し変わってきている。20年、30年前とは内容が全く違っています。

神谷勝則さんは「今の選手は正面を向いてプレーしている。いちいち横向きになったりしない」と言われていますが、参加者の方は別動画で「横向きならないなら、どうやって打てば良いの?」過去から続く『テニスの基本』に留まっている、それが当たり前だと思っている反応をされていました。

参加するまでこんな『常識』外れな話をされると思わなかったでしょうし、現代テニスがそうなら自分の指導も危うくなる危機感を持ったかもしれません。(そうでなくても参加者の多くは、離れた位置から説明者の話を鼻で笑って見ている感じ。深刻さが感じないですね)

メディアなら「常識を打ち破る」とか「最先端、画期的」みたいなタイトルが付きそうな内容ですが、テニスの進化に伴う当然の変化、スポーツ科学等の研究による成果でしかない。別に変えなくてもテニスは出来るし、参考にするにも参加者の方のように「自分の常識に縛られず、初心者の頃のようにゼロから学ぶ、知識を増やす」姿勢がないと理解が進まないかもしれません。

Top Tennis Training – Simple Tennis Serve Power Trick – Serve Tennis Lesson

イギリスのプロテニスプレーヤーお二人が解説するYouTubeチャンネルTop Tennis Training (TTT)さんの動画です。

この動画では「トップサーバーには「トスを上げてから打つまでの時間は1秒未満な選手」な選手が多い。トスを高く上げず、準備から打つまでに『停止状態』を作らず、シンプルな準備を用い、左右の足から下半身、上半身、腕まで短い時間で一気にエネルギーを伝えていく」やり方について解説されています。

見ていて分かりますが、鈴木貴男さんのサーブ解説と重なる部分がとても多いです。

ボールが飛び回転がかかるのは物理的な現象で、ボールに伝わるエネルギー量とエネルギーが伝わる方向性があれば打ち方は何であれボールは飛んでいくでしょう。フォアでもバックでも、それこそフレームに当たってもです。だから「この打ち方は正解、この打ち方は間違い」と決めてしまうのに大した意味はないし、その場の状況と自身の状態によって自分の目的 (次に自分が望む状況を作るためこの状況でどこにどういうボールを打ちたいか) を確率高く達成できる方法を理屈で (イメージだけでなく) 考えるだけなのでしょう。

鈴木貴男さんやこのシモンさんの説明される打ち方、身体の使い方も「これが正解」ではなく、あくまで考え方の一つです。そして、これも「見て、真似して、身につく」類のものではなく、自分で知識を集め、考え、取り組む中で理解が深まるのだろうと思います。

海外のテニスYouTubeチャンネルでも、使うのがテニス関連の用語ですし、映像を見ながら、身振り手振りを見ながらなので英語でも十分、内容は分かります。むしろ日本との指導手法の違いに目が行ったりしますね。(海外だと『球出し練習』は少なく、打ち方を理解させたらゆっくりラリーで打たせたりに見えます)

当然、日本以上に多くのテニス関連のチャンネルや動画がある訳ですがやっぱりスクールレッスンの動画化、説明社のノウハウを明かすといった内容が多く、科学的な根拠を示そうとするチャンネルでも説明者に都合の良い誘導される感じが強いです。後、更新も続かなかったり、いきなり変わった企画をやり始めたり。

Top Tennis Training (TTT)さんは、テニス関連全体を見てもかなりマトモで優良なチャンネルだと思います。

『ボールの打ち方』を説明するレッスン動画をあまり見ないので

繰り返しになってしまいますが、私は「フォアハンドストロークはこうやって打ちます」といったレッスン動画はあまり見なくなりました。

tennis lessons

述べたようにYouTubeが教科書に基づく学校の授業のようなスタイル、段階を追って指導するテニススクールの動画版には向かないと考える事もありますが、大きいのは「ハンバーグの作り方を色々見ても仕方がない」という点が大きいです。

ハンバーグ

料理メニューを紹介される方の数だけ『ハンバーグの作り方』はあります。材料、分量、手順、隠し味等。でも「ハンバーグがどういう理屈で出来上がるのか」を説明する情報はこれらじゃないでしょう。分かっている料理人なら「作り方は何でも良いよ。これとこれの条件を満たせばハンバーグは作れるからね」みたいに説明をされる気がします。

「ハンバーグはこの材料、この手順じゃないと出来ません。説明できるのは私だけです」「うまいハンバーグを作る事はこれ。他の作り方なんてこの世に存在しない」みたいな説明をたくさん見てもハンバーグそのものに対する理解は深まっていかないと思うのです。(作り方や手順、手際等を学ぶのはまた違うでしょうけれど)

それがテニスのレッスン動画全般に私が感じる事ですかね。

説明される方の経験から得たイメージや工夫等を情報に盛り込む。でも「レッスン動画を公開しているのは自分だけ。他の動画? 知りません」みたいな感じはどうなのか。或いは「日本中どこに言っても教わる全く同じ内容を『基本』と称して何十人も動画で公開している」みたいな事とか。

説明には自分がそう考える経緯や根拠も示して欲しいですね。(否定するための「ソース示せ!」ではなく、説明をきちんと理解したいから) どうしても「こういう状態だと打ちにくいよね? だからこうすべき」みたいな強引な誘導が目に付きます。

また、「習得前の段階の方が見ると混乱するから内容はシンプルに」は分かりますが全く違う他の方の説明を見て混乱するかもしれません。自分が説明する事で完結していて視聴者が見た後の事まで考えられてないような気がします。

因みに、説明したその後に責任を持てない、その後を確認したり出来ないから、プロはイベントレッスン等で『差し障りのない基本的な事』しか言わなかったりします。「プロから教われば何か変わる」と期待して参加すると肩透かしを受けたり、不満に思ったりするのはこの辺りかも。テニススクールでも「教わって上達させてもらおう」という姿勢はオススメできませんね。

やろうよ テニス (こどもスポーツシリーズ)
ベースボール・マガジン社
子ども向けテニス本。ゲームに必要な「技術」と「戦術」が覚えられる。
テニス トッププレーヤー ベストショット2018 (B.B.MOOK(テニスマガジン EXTRA))
ベースボール・マガジン社
大人気シリーズのMOOK第6弾が3年ぶりに復活! 全テニスプレーヤー共通の基本がココにある!