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Nintendo SwitchのJoy-Conを修理 (ゲーム)

Nintendo Switchの勝手に動く問題

Nintendo Switchをお使いの方にはお馴染みの事象に「勝手に動く」があります。

Joy-Con (Nintendo Switchの左右にあるコントローラー部) を操作していないのにゲーム内のキャラが勝手に歩き出す、動き出す、視界がクルクル回る等が起こります。

原因としてはまず、Joy-Conにあるアナログジョイスティック ? の不良があると思います (基盤側の不良等、他の要因もあるだろうけど) がその再現性の高さから米国では集団訴訟になっていたりします。

Nintendo Switchの「ドリフト問題」、集団訴訟が提起。Joy-Conスティックが勝手に動く? - Engadget 日本版
Nintendo

改善方法としては

1. Joy-Conを買い替える (左右で1組ですが、右だけ、左だけの販売もあります)

2. 任天堂に修理を依頼する

がありますが、1は左右で8千円弱、片方で5千円弱かかりますし、任天堂への修理は「1~2週間かかる。再現しなければ直してももらえない。保証期間内でも無料とは限らない」といった評判です。

私も使っていたJoy-Con右に「勝手に動く」が出てきて、これも利用者にはおなじみの補正をしても改善しないので3月に左右セットを購入しました。

Nintendo Switch 1体に対してJoy-Conを買うのは2度目。いずれも「勝手に動く」事象が出たため。1年に1回は購入している計算。直近では左右別々の残った組み合わせで使っていました。

でも、購入した新品のJoy-Conが既に「勝手に動く」が出る状態だったのです。

使用し始めてすぐに「なんか動きが変??」と思ったのですが箱や保証書は動作確認直後に捨ててしまったので返品交換もできません。

修理に出すのも気が進まないし、時々、症状が出るけど、アクションゲーム等、常に操作するゲーム以外は使えない訳ではなかったのでネットで見かける「Joy-Conを自分で修理してみた」を試す事にしました。

Amazonで修理セットを購入

Joy-Conの修理セットなんてネットでしか買えません。(正規取扱店で置いていたらメーカーのクレーム必至でしょう)

このご時世、他に注文したい商品もあったのでAmazonで注文しました。

見かけるのはほぼこれと同じ内容なのでどこで買っても大きな問題はないと思います。

私が購入したのはアナログジョイスティックに付けられるカバー (肉球の図柄他) が付いているものでした。

実際の修理手順は色々と紹介されているので細かくは省きます。参考にさせていただいたのはこちらとか。

大人のためのゲーミングDIY講座 Nintendo SwitchのJoy-Conを自分で格安修理してみた
我が家でフル稼働しているNintendo Switch。全年齢向けの玩具メーカーの最新携帯型ゲーム機としてかなり頑丈に作られており、かなりタフに使っても壊れにくいのが特徴だ。

作業してみて、私が注意したいなと思ったのは以下の5点でした。(4点 + 1点かも)

1. 精密ドライバーは良いものを持っている方が良い

いきなり修理と関係ない話ですいません。

セットにもドライバーは付属しており、それを使って修理はできます。

特に外装を止めてあるねじは「Y」の形 (Y字型って言われているけど120度毎に三方向に開いている形?)で標準規格で定めてあるものではない、メーカーが個々に設定しているネジらしく「プラスドライバーの何番を買えばOK」とはいかないみたいです。

でも、外装のY型ネジを外して以降、内側のパーツを止めてあるネジは一般的なプラスネジです。

でも、サイズもかなり小さく、細々入り組んだ所に止めてあるので「外したけど落としてどこかにいっちゃった」「再び、止めようとするけどネジが小さくてうまく抑えられない」といった面倒が起こりそうです。

家具を組み立てるようなサイズのドライバーはたまに使う位なら100均のものでも問題ないでしょうが、こういった時に使える精密ドライバー、小さいネジ向けの製品は1つ持っておくと便利です。

大きいドライバーから小さいものまでセットになっているものが1つあれば便利だと思います。有名なメーカーのものなら長く使えますし、ドライバーが磁力を持つ製品が多いです。

ネジの素材によってくっつかない場合もありますが細かい作業をする際には「手でねじを掴めない」ですし、「外したネジを取り上げる」「ネジを移動させる」際にも非常に便利です。

私はVESSELの製品が好きです。

2. 黒い方のドライバーを使う

上で触れましたが使われているY型ネジは規格品ではなく特殊なネジです。その製品専用と言ってよく、Nintendo SwitchのY字ネジに合うドライバーを市販品で探すというのはかなり難しいです。(Y型ドライバーで検索すると規格番号ではなく2.0mmとかサイズで書いてあり、メーカー毎に表記が違うのが分かります)

この交換セットにはドライバーが3種類 (Y型2つ、プラス1つ)入っており、Joy-Con外装のネジを外すにはY型のいずれかを使う事になります。

交換セットには予備のネジが付属していたので試しましたがY型ドライバーのサイズ感は2つとも大差ない印象でした。

でも、ドライバーを見ると「黒い方(Y型)は鉄か合金製なのに対し、他2つ (Y型、プラス) は銅っぽい色をしている」のが分かります。銅は柔らかいので強度に不安があります。

Amazonの評価を見ると「ドライバーがネジに合わない」「ネジの溝がねじ切れて外れなくなった」といったコメントが見られます。

ドライバーを見ても明らかに黒い方が強度は高そうですし、小さい (=ネジ穴の強度が高くない) ネジを扱う際は「押す力が7割、回す力が3割」といった力加減が求められます。(グリグリ押し付ける訳ではないけどドライバーの先端がネジ穴を飛び越えてしまわないよう上から抑えつつ回す)

すべてのJoy-Conが同じネジ穴のサイズ感なのかは確認しようがないですが、私の場合はそういった情報を事前に知っていたし、実際のドライバーを見て「サイズ感も同様だから強度を感じる黒い方、且つ、上から抑えつつ回す」を意識できたので全く問題ありませんでした。

後、ドライバー本体にも表記がありますが「プラスドライバーでY字ネジを外そうとしたら当然ネジの溝がねじ切れてしまう」ので注意したいです。

コメントしている方にもそういう方は居そうです。ネジの先端もドライバーの先端も小さく、ネジ穴の形状は分かりづらいですからね。

黒い方以外の2本は見た目そっくりですし。

3. ねじ切らない

玩具は家電のパーツはプラスチック部品が多く、使ってあるネジは金属製でもネジ穴が切ってある側はプラスチックそのままな事が殆です。

修理する可能性が高い部位は金属製のネジ穴を使うでしょうが「製造時にネジで止めたら再度開封する事を想定していないから」です。要は使い捨て。「任天堂にJoy-Conの修理を依頼する」方法の評判がいまいちなのも「修理前提で設計されていないから」という点も大きいのだと思います。

こういったものの扱い、修理に慣れていない方は「ネジで止めるんだから、グラつかないように目いっぱい閉めないと」とグリグリねじってしまいがちです。

パーツを見れば分かりますが、元々止めてある深さ以上に回す、抑えてしまうだけでねじ穴が損傷、ねじ切ってしまい、ドライバーを回してもいつまでも終わりが来ない。クルクル回るだけの状態になってしまいます。

Nintendo Switchをガタガタ振動する場所でずっと使い続ける事もないと思いますので「ネジが回らなくなる、止まるのを感じる手前で止める」位で問題ないと思います。

パーツがグラついては困りますが、がっちり止まっていなくてもグラつきづらいために柔らかい、強度のないプラスチック部品を使っているという面もあるでしょう。

4. 不良品だというコメントの一部は…

このセットを買って交換、修理を試した方は分かるかもしれませんが、アナログコントローラーのパーツはフィルム状の配線でJoy-Conの基盤の接続されています。精密機器ではよく使われている方法です。

左が純正品。右が購入したもの。購入して1週間程なので『純正品の劣化の無さ』が腹立たしいですね。。

このフィルム配線を止めるパーツが基盤側にあるのですが「黒い留め具を引き上げて配線を差し込み、再び留め具を下ろして止める」タイプです。

 

簡単に言うと「交換する際、この部分がしっかり差し込まれていない、止め方が正しくなければ当然、配線が繋がらない」という事になります。

Amazonの製レビューでも「2つ入っているコントローラーの両方が動かなかった」「1カ月で使えなくなった」といったコメントも見ました。

でも、その何割か (もしかしたら多数?) がこの配線止めに問題があったのかもと思いました。

私はパーツ交換後、動作確認をしてから外装をねじ止めしました。

組み立ててから「動かない」では再びネジを外す事になる。ネジ穴が壊れる懸念がありますからね。

5. バッテリーに気を付けて

このアナログジョイスティックのパーツ、分解、交換する際、バッテリーは外さないで作業する事になると思います。

本来は外した方が良いのでしょうがパーツが小さいし、作業も5分位で終わるのでそのままでも作業可能です。

バッテリーの充電が残っているならLEDも付くし、動作確認も出来ます。

Joy-Conのバッテリーは3.7V 0.525A位のようなので一般に言う「感電する」という懸念はないのだろうと思いますが、稼働させたまま作業する事になるのでJoy-Conに触る際は気を付けた方が良いと思います。

(各部にペタペタと指紋がついて動作不良を招いても嫌ですからね)

交換で改善を確認

交換して動作確認しただけですが「勝手に動く」は改善されたようです。

アナログジョイスティックのパーツが2つと工具類が入って1,400円程。

2つ試せるし、うまくいかなかったらどうせ新しいJoy-Conを買うしかない (開封した時点で保証外かな) のでできる人は試す価値はあるのかなと思います。

後は耐久性などですが触った感じ、操作した感じは元々ついていたパーツと大差ないように感じます。

触り心地が違うといった事はありません。

これまでの純正と同じ1年位持てば言う事無しかもしれません。