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テニスシューズが自分の足形に合うかどうか、試着に合わせてインソールを見るのはどうだろう (テニス)

テニスシューズはここ10年でも大きく変わった

国内でも多くのメーカーからテニスシューズが販売されており、同じサーフェス用でも複数の製品ラインナップを用意しているメーカーもあります。

ラケット同様、製造技術、素材技術の進歩により以前の合皮を縫い合わせたアッパー (靴底・ソール以外の部分)一辺倒ではなく、合皮に網上の樹脂カバーを被せた構造や織り方で繊維の強度を高めて縫い目のない一体型のアッパーを使うメーカーも増えています。

tennis shoes

20年位前はどのメーカーも似たような仕様・製法で白ベースの似たようなデザイン。多くの人が「履いていて楽だから」『幅広』シューズと『クッション性の高さ』優先でシューズを選んでいた印象です。

幅広・クッション性の代名詞がヨネックスだったかと思います。製品全般に4Eがあったのはヨネックス位で「卵を落としても割れないクッション性」が売りでした。

足囲 (ワイズ)

4E、3E、2D等は足囲 (親指のつけ根にあるでっぱっている所と小指のつけ根にあるでっぱっている所を通過させた足の最もふくらんでいる部分を一周させたもの) の長さを基準にJIS規格で決まっていて、日本人なら「EかD位が最も多いのでは?」と言われているそうです。D、E、2E、3E、4Eと大きくなり、サイズによって違いますがEと4Eでは足囲で1.5cm位違います。手首に留めるバンドで考えると1.5cm違えばブカブカでしょう。

ただ、ランニングやサッカー、野球等、スポーツシューズの浸透と「本格派」思考の広まりにより、テニスシューズもプロ選手が使えるようなきちんとした仕様を求める方が多くなりました。

ラケット等の進化もあり、一般レベルであっても20年前と今ではテニスの内容が全然違ってきています。

人間の足が本来持つクッション性(足裏には筋肉と適度な脂肪がある)を活かすためソール自体は硬め、土踏まず部分の構造や掘られた溝・パターンによって動きやすさを演出、シューズ内で足がグラグラしないよう横幅も適度にタイト目に企画されたシューズが主流になりました。ヨネックスも一時4E製品がラインナップから消えたように思います。(エンジョイ派等ニーズはあるので他社含め “幅広モデル” は一時期より復活してきていますがあくまでセカンドモデル以降の設定です。)

シューレース(靴ひも)を結びっぱなしでゆるゆるの幅広シューズを履いてテニスをしていては、多くの人が打てるようになった強いボール、遠いボールを追いきれません。

現在の一番人気はアシックス辺りだと思います。テニスシューズにも “本格志向” を仕掛け、(メーカー側はそういう言い方はしないが)「日本メーカーだから日本人に合った足形なはず」というイメージをうまく持たせて認知度が広まった印象です。

初心者に近い段階でもない限り、きちんとシューズを選び、シューレースも使う度にしっかり締めて履く。今のテニスシューズはそういった使い方前提の製品を各社上位モデルに用意している感じでしょう。

定価で1万5千円近いトップモデルを使っているのにシューレースがゆるゆる….では自分本来のテニスのパフォーマンスを把握しないままテニスをやっている感じです。 

テニスシューズは試着してから買うもの?

メーカー毎に製品企画時の想定する足形が異なるため各メーカー、各製品で自分の足に合う・合わないといった事が起こります。足形は “最大公約数” で作ってあり完全にぴったりという事はまず無いです。

シューズの選び方としては「かかと側をきっちりと合わせてつま先側に0.5~1.0cm位の余裕」といった所がベースになるでしょうか。

シューレースはかかと側とトントンと合わせてから締めるのが推奨なようです。

【Wilson】RUSH PRO2.0(2015年モデル)とは?(機能説明〜正しい履き方編)

自分の足サイズ(26.5cmとか)に合わせたテニスシューズを選ぶ訳ですが、その上でも、シューレースを締めると甲の部分がきつい、親指側が当たる、小指側が当たる、指先が当たる、足囲がきつい等、殆どの方がある程度妥協しつつ選ぶ形にはなります。(他スポーツ用シューズで実現されているメーカーによるオーダーメイドがテニスシューズでも利用できるようになると良いですね。)

このため「〇〇コート用のテニスシューズはどれがおすすめ?」という話になるとまず言われるのが、

「どのブランドでも良いけど、必ず試着してから買った方が良い」

という話です。

普段履きのスニーカーと違い、前後左右に大きく、激しく移動しながらボールを打つテニス、以前と違いきっちりシューレースを締めてパフォーマンスを出すのが前提となっている現代的なテニスシューズなら尚更、足形に対する確認の曖昧さも足を痛めてしまったりする要因になり得ます。

ウェアとシューズを同じメーカーで揃えたいから、好きな選手が使っているブランドだから選ぶ。「多少大きめを買えばよいか」と足形が合い難いシューズを選ぶと「打っていると足が痛くなる。マメができてしまう。」といった事がすぐに起きてしまいます。テニスはその位の動きを伴うスポーツですからね。

自分の足に合わないから買い替えようとなっても、こういった認識が無ければ、また同じ事の繰り返しになりかねません。

新品を試着しても良く分からないし、色んなメーカーのシューズを試着するのも大変

素材や製法が進化したといっても使用していれば足の形や動き方に合わせて素材が凹んだり生地部分が伸びたりしてきます。

これ故、「新品ではキツい位で良い」と言われたりしますが、初めて買うシューズがどの位変化するかは分かりませんから難しい所です。

昔ほど「伸びる」事はないと思いますし、そもそもソールの減りが速い等、素材が伸びる位までシューズが持つかも分かりません。(メーカーも新製品発売以外でも買い替えてほしいでしょうから耐久性万全な仕様かどうかも分かりませんね。)

結果、新品時点である程度足に合わせておく方向性が良いとは思います。

また、大都市圏等電車で気軽に行ける範囲に店舗が複数あるならともかく、身近に豊富に在庫を持っているメーカーがない、色々試着するのが難しいといったケースも多いと思います。

因みに「ショールーミング」について

“ショールーミング” とは「店頭に行き店員さんに散々質問して説明も受けた上で実際買うのは価格の安いネット通販で行う」事で家電量販店等では死活問題になっています。

テニス用品は国内外で設定価格差が大きいものもあり、価格だけを見てネット通販で「海外輸入品」のラケットを買う方も多いです。

“海外正規品” は海外の正規ルートの店で買ってきたと言うだけで 国内で売られた時点で “新古品 (中古)”です。ネット店舗から買っているから新品だという誤解を利用している感じです。ラケットにメーカー保証が付かなくても気にならない事もあります。

テニスシューズも「販売店で試着はするけど買うのはネット通販で」という方もある程度居られると思います。

価格がより安い所から買うのは当然かもしれませんが、テニス量販店がつぶれてしまったら「ガットを張り替えてもらう最寄り店舗」が無くなる訳です。

1年以上は使えるテニスシューズの2,000円程、3年は使うであろうラケットの1万円程より、ガットの張り替えで使う金額の方が遥かに多くなる(4,000~5,000円/回とか)はずですし“試着したお店で買う”というのは悪くないと思います。

シューズの違いは見た目では分からないからインソールを見てみる

新しいシューズを検討する際、まずネット等で情報を集める事が多いですが、メーカーのWebサイトやネット通販の製品情報に載っている写真は『シューズの外観』のみです。

海外テニス通販サイトのTENNIS WAREHOUSEのように自社で きちんと “物撮り” した写真を掲載するのは手間がかかりますからね。(大手ならメーカーの許可も必要でしょうし。) 多くの通販サイトがメーカーの製品写真を流用しています。

tenis shopping site

他に、販売店やテニス雑誌等が製品インプレを動画やWeb・ブログで上げるのを参考にしたりする訳ですが、それらには “テスターの感想” はあっても “自分に合っているのか” のヒントになる内容は多くないと思います。

「タイト目です」「広めです」「こういうプレイヤーに向いています」とは言えても、協力しているメーカーへの手前「こういう足形の人には合いません」といった言い方はできませんからね。

何でもネットで検索できる時代ではありますが自分の使っている製品の細かい写真や情報をネットに載せる方は圧倒的に少数です。発信しても自分にメリットらしいメリットがありませんからね。インスタ映えではないですが載っている写真も同じようなものばかりだったり。ちょっと違うだけのハンバーグのレシピを何百種類も投稿し合うより1年に1回検索されるかどうかといったピンポイントな情報の方がインターネット全体では意味があると思うのです。

そこで「購入される際は試着してみるのが良い」という前提ではありますが、外見や感想、宣伝文句以外に参考にできる情報が少ない中で、

「インソールを見てそのシューズの大体の足形をイメージする」

のはどうだろう?と思いました。

(そんなの既にやっているよという方は今更でごめんなさい。)

3製品のインソールを比べてみる

手元にある

・ナイキ(ズームヴェイパー9.5ツアー)

・アシックス (ゲルソリューションスピード 3)

・プリンス (ツアー プロ ライト II)

のインストールを並べたものがこれです。

tennis shoes insole comparison

(左からナイキ、アシックス、プリンスの順。ナイキは普段使っているものなので汚くてすいません。)

シューズの現物はこれらです。

tennis shoes

いずれも現行モデルではないですが在庫の範囲で販売が続いている製品だと思います。

ナイキ ズームヴェイパー9.5ツアーのインソール

ズームヴェイパー9.5ツアーのインソールを見るとかかと側から足先に向けてかなり細身になっているのが分かります。その上で土踏まず部分がしっかりと絞られています。

tennis shoes insole comparison

私の足は、ダイビングで使う足ひれのように足首から甲、指の付け根にかけてが細く長い形になっています。足首から母指球辺りまでが伸びている事で身長に対して足が大きめです。

foot type

インソールを見ても分かるようにナイキのテニスシューズはかかとから指の付け根にかけてがずっと細くなっていて居るので私のこの足形に合っているかなと思っています。

その反面、先頭の指が入る部分が先に長く伸びた形になっていて横幅が狭いからと大きめを選ぶと他メーカーより指の先に余るスペースが大きく感じると思います。(使っているコーチに聞いても同じような感想でした。)

足が大きい = 相対的に指も長いという設定なのでしょうか。この辺りは世界的に展開しているメーカー故の選択の難しさかもしれません。

アシックス ゲルソリューションスピード 3のインソール

ゲルソリューションスピード 3のインソールを見るとズームヴェイパー9.5ツアーとほぼ同じ形状、素材も全く同じです。(スポンジ状、硬さはアシックスの方がほんの少しだけしっかりしているかも。)

違いとしては土踏まず部分はしっかりと絞り込まれているのですがかかと側から指側にかけてズームヴェイパー9.5ツアーのものより “多少 “ですが余裕を感じる点でしょうか。比較的まっすぐ広がっている感じです。

tennis shoes

アシックスは以前からオールコート用を使ってきています。今スピード3を使っているのはこのカラーはリオ五輪モデル、五輪終了に伴い安くなっていたというだけです。

今はハードコートでテニスをやるのが年に数回位なので摩耗する程使っていませんが、アシックスはアッパーの素材や作り的に「使っていて足に合わせて伸びてくる」余地が少ないかなと感じます。

私は上で述べたように幅が細い代わりに指の付け根にかけて広がっているので、足囲を測る部分にあたる親指のつけ根にあるでっぱっている所小指のつけ根にあるでっぱっている所が広がっているのでシューズの中で外側に押され、膨らんでしまいます。

ズームヴェイパー9.5ツアーは甲から足先にかけてが生地になっているので使っていると「この生地と樹脂の補強パーツの間が伸びてくる」ので余裕が出てくる (その代わり伸びてくると樹脂パーツが割れたり、生地が裂けて来たりする) のですが、アシックスはアッパー全体が樹脂で覆われているのでサイズは合っても親指の付け根・小指側の付け根のでっぱり部分、そして甲側がかなりパンパンな感じになります。(私の場合はですが)  形状で言えば、シューズ外観はつま先に向けて指部分が尖った形になっていますね。

以前使っていたゲルレゾリューションは週一で1年以上使いましたが「使っていて伸びてくる」感はあまり感じませんでした。(逆に言えば「ソールが消耗するまで同じ状態で使い続けられる」とも言えます。)

私が一番慣れているのはカーペットでハードコートだとカーペット程うまく動けません。頻繁に使う機会があるとなるとこの辺りのアシックスだとちょっとシンドイかなと思っています。

プリンス ツアー プロ ライト IIのインソール

写真を見れば一目瞭然ですがプリンスのインソールは「細かい所まで考えていますよ」というのが伝わってきます。

tennis shoes

プリンスは海外メーカーな印象ですがシューズは日本で企画した日本専用モデルと聞きました。(実際、海外で売られているプリンスのテニスシューズは国内で売られているものと全く別物)

インソールを見るとかかと側から足先に向けて一定の幅を確保してあり、無理に左右から絞り込む事もなくゆるやかなカーブを作ってあります。

足形によるでしょうが “広い” という印象もないのでシューレースをしっかり留めれば足がぐらつくような事はないと思います。

ナイキやアシックスのスポンジ状の素材と違い、ウレタン状でやや硬め

両者をしならせる (足先で立つような状態) とかかとから足の中央部分までは両脇のでっぱりもあり硬く、土踏まずから先は薄くしなりやすく作ってあるのが分かります。(ナイキやアシックスの素材はかかと側から足先まで全体が同じように曲がる)

全体的に斜めに溝が掘ってありますが、ちゃんとその方向に曲がりやすくなっています。

ソールによく見る、ピボット (力のかかる部分に円状の支点) も設けてありますね。 

ナイキやアシックスが足先で地面に力を加える (前に走る、足先でブレーキをかける)ような事を想定しているのに対し、プリンスはかかとから足先まででしっかりと立つ、その上で足の反る方向や力の加わる点にサポート入れるといった考え方の違いなのかなと想像します。(それにしても、比べるとナイキやアシックスのインソールはコスト重視感が半端ない。)

最近は市販のインストールを買って交換して使われる方も増えてきていますが、コスト相応ながらツアー プロ ライト IIのインソールはそういう要素を踏まえて企画されているように思います。

シューズの外観で言えばインソールの印象と同じ横幅に少し余裕が感じられ、足囲を測る部分にあたる親指のつけ根にあるでっぱっている所、小指のつけ根にあるでっぱっている所もアシックスほどパンパンにはなりません。(あくまで私の場合です)

指先にかけても尖った感じではなく幅を確保したまま四角っぽくなっているので指が窮屈という感じもあまりないですね。

ただ、ナイキ ズームヴェイパー9.5ツアーが履いていて割と心地よい私の足形だとかかとから足中央位までが少し幅広 (ただシューレースを締めれば問題ない)。逆にシューレースをしっかり留めると今度は甲から両脇にかけて圧迫感を高まるという印象です。

これはゲルソリューションスピード 3同様、アッパーがネット状の樹脂で覆われているのでしっかりと抑えられる事も大きいと思います。

アシックスほど窮屈感はないですがサイズ選び次第でしょうか。

プリンスについて

プリンスは以前から3.5Eや3Eのシューズを出すなど日本の状況に合わせた製品を出していた印象ですが、以前は「デザインは派手だけど白い合皮ベースの製品で他メーカーと変わらない、特に特徴のないシューズブランド」という印象でした。

それが2014年にツアープロシリーズを発売して以降、個人的に印象が良くなってきました。

【Prince テニスシューズ】ゼロから作り込んだコダワリの1足!!

ウィルソンとヘッドで3大人気ラケットブランドだったプリンスですがその後に失敗し、バボラの登場にも対応しきれず一気に不人気ブランドになりました。 (2012年の倒産もマイナスイメージ)

ただ、国内はグローブライド (旧ダイワ精工) がライセンス契約しており、実質で言えばブリジストンと似た立ち位置になるかと思います。日本で企画した日本市場向けのシューズを販売しているのはこのためです。

ただ、ブリジストンはずっと頑張っていた自社ラケットやシューズのシェアが上がらず、テクニファイバー等の他社ブランドのライセンスに力を入れつつある印象。ダンロップ(スリクソン)がバボラ人気に自社ブランドも人気が上がっていますからね。

ラケットの不人気もあり、プリンスのテニスシューズを敢えて選ぶ方は少ないかもしれませんが、ここ数年の新商品を見てもアシックスやミズノ辺りに負けない位に良いシューズでは?と思っています。

シューズには製品のカラーに合わせたシューレース (靴ひも) が取り付けた状態で販売されていますが、プリンスのテニスシューズには色違いの予備のシューレースが付属しており、「この蛍光色はちょっと派手だな」とか「他の人と違う色が良いな」といった場合に交換できるようになっています。(シューレースを別に買ったら1,000円位はしますね。)

また、シューズにはシューレースを通す穴が空いていますが他メーカーのシューズが「ただ穴が開いているだけ」な所、このツアー プロ ライト IIはコンバース等の布製シューズによくみられる穴の開いた金具がはめ込んであります。シューズ全体の強度に違いはないのかもしれませんが、プリンスの細かい所までこだわっているという点はインソールと同様に感じますね。

残念ながらプリンス製テニスシューズは不人気故か、新製品が出ると旧モデルは極端に安売りされたりします。

このツアー プロ ライト IIもそういう経緯で購入しましたが、日本人の足形に合う上位モデルをお手軽に買える選択肢はありがたいです。(製品を見ればわかるように、個人的にはですが、同じ割引価格ならアシックスよりプリンスを選ぶかもしれません。)

型落ちシューズを買うのはどうなのか?

ラケットは新素材や新製法など新製品で目立って変わる要素がありますが、テニスシューズで変わるのは「そのメーカーのシューズに対する考え方」の部分が大きいと考えます。

ナイキ ズームヴェイパー9.5ツアーと現行ズームヴェイパーXはほぼ同じ

nike tennis shoes

アッパーが合皮から縫い目のない生地に変わるいった変化があっても我々レベルでは両者に大きな違いを感じる事は難しいでしょう。 

結果、型落ちで値段の下がった上位モデルを買うという選択肢はラケット以上に有用だと思います。

(選べるサイズも少なくなりますし、試着もしづらい。値段もさほど変わらない。使用しているウレタン樹脂などの経年劣化もあるので、2代以上前の旧モデルを買う理由は小さくなります。)

私が多く利用するのはカーペットコートですが、チェーン展開のテニススクールはインドアのカーペットコートが圧倒的で、新しくオープンするスクールもこういったチェーン展開している所が多いです。結果、バボラやミズノなど10年前には無かったメーカーもカーペット用シューズの選択肢として選べるようになってきています。

ただ、カーペット用テニスシューズは各社とも2番手モデル以降の技術や素材しか使われない事が殆どですし、カーペット用シューズで知名度のあるヨネックス、アシックス等を見てもその仕様が大きく仕様が変わったのは過去10年でも1回位 (ヨネックスは昨年末発売のモデルでまた少し変わった)。毎年のように出る新製品はほぼデザインや色の変更のみといった印象です。

オールコート用やオムニ・クレー用のように選択肢のない、製品もトップモデルよりランクが落ちてしまうカーペット用シューズだからこそ尚更考えて選びたいかなとも思います。

因みに私がカーペット用シューズを買うならまずプリンスを考えます。少し離れた時点でミズノ、その次位にヨネックスかアシックスでしょうか。

プリンスは現行モデルでカーペット用シューズを2番手以降のモデル(幅広・軽量)にポジションを移したようで残念ですが旧モデルのツアー プロ ライト II もまだ買えます。

ミズノは2016年位からテニスシューズで目立つようになってきた印象です。

海外の試合を見ていても契約選手を良く見るようになっていますね。

カーペット用シューズですが高級感はないものの作りはしっかりしていると思います。ヨネックスやアシックスより上にしている理由はこの2社のカーペット用シューズが長い事コンセプトが変わらない気がするためです。

無難だけど指名買いする程ではない。それなら他も考えてはという感じです。

なお、ミズノカーペット用シューズはブレイクショットCS(黒白)、ウエーブエクシード CS(黒緑)の2製品があり、ブレイクショットCSの方はインソールが縫い付けられていて外せないようでした。ウエーブエクシード CSの方は外せるようです。価格設定もだいぶ違います。

因みに私が今使っているのは以前にも書いた通り、ナイキ ズームヴェイパー9.5ツアーのカーペット用で、使っている理由は上で書いたように足形に向いているかなと思うためです。

インソールを見て感じること

3製品を比べただけですがプリンス ツアー プロ ライト IIのインソールがこだわって企画をしてあるのは一目瞭然です。

逆にゲルソリューションスピード 3のインソールがナイキと同じ素材でほぼ同じような作りである方に目が行くかもしれません。

他モデルや現行モデルのインソールはまた違っているのかもしれませんが、ワールドワイドで展開しているアシックスですからコスト面でケチれる部分はケチっているという感じでしょうか。

インソールは交換想定。好きなのを使えという事ではないと思うので、シューズ自体の作りに自信があるからインソールはこれでも十分という事なのかもしれませんね。

ナイキ ズームヴェイパー9.5ツアーのインソールはまぁこんな感じでしょう。シューズの作りにこだわるよりブランドイメージを構築して売るように思います。

フェデラー選手や錦織選手がどんなインソールを使っているのか見て見たいですね。

さて、シューズを検討する際の情報のひとつとしてインソールから足形を考えてみるのはどうだろうという話でしたが、個人的な感想から少し趣旨がブレてしまったかもしれません。

店頭に並んでいるシューズでもインソールを外して見て見るのは構わないと思います。(店員さんに許可をもらうようお願いします)

周りの人が使っているシューズのインソールを見せてもらうのも良いかもしれません。

メーカー毎の特色でシューズに対する考え方を感じるし、試着する以前にそのシューズにあった大体の足形がイメージできたりもすると思います。

インターネットでおすすめテニスシューズ、テニスシューズ新製品紹介などの情報を見ると見た目について触れたりメーカー資料の情報をそのままに列記したようなものが多いですよね。

個人でも販売店でも、各部の写真や内部の構造、そして今回のインソールを見てみるのような情報の方が他になくてある意味「意味がある」のかなと思います。

メーカーの方も、インプレを載せられる販売店さんもインソールを表に出ない特徴付けとしてアピールするのはどうでしょうかね。今回のプリンスのように細かい部分までこだわっているよという所は特にかもしれません。