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注目している選手 ディエゴ・シュワルツマン (テニス)

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ディエゴ・シュワルツマン選手

ここ数年でよく目が行く選手のひとりがアルゼンチンのディエゴ・シュワルツマン選手です。

2017年11月8日現在でATPシングルス26位。

2014年に100位内になり、今年になって50位を切ってきています。

とは言ってもATPツアーではベスト8がせいぜいで、TVに試合の模様が映ったりする機会はほぼなく日本では一般的な知名度はないかもしれませんね。

最近TOP10入りしてきたゴファン選手もプレイに目が行く選手の一人でした。 

シュワルツマン選手の目立つ点

簡単に言えば『諦めない相手に挑んでいくテニス』でしょうか。

身長は公式で170cm。TOP100選手ではずば抜けて小さいはずです。(写真のティエム選手は185cm)

でも、試合を見ていると、読みがよく動きも速いので一方的に攻め込まれるということがなくしっかりと試合を作っていくタイプです。

アルゼンチン出身ということもあるのか、ストロークもしっかりとしているし粘り強さもあります。苦し紛れに一発を狙う、強打を打とうとするといったことはありません。体格差から上位選手には強打で攻められることも多いですが、駆け引きをしつつ一歩も引かない試合展開をする印象です。

また、今年の試合の模様を見ると、フェデラー選手ばりに後ろに下がらない速いテンポで返球する形になってきているようで、以前のやや後ろ目でボールを引きつけてがっつり打っていただけの時よりもボールの威力が上がっている印象です。

クレーで育った選手は下がった位置から打つストロークがベースにあるのでしょうがそれだけでは今の上位選手に勝つのは難しいはずです。

それ以外にもドロップショットを使ったり、タイミングやリズムに変化を加えたり、以前から器用さや想像性もあります。

うまく言えませんが『今どきの上位選手がやろうとしているテニスの流れに乗ろうとしている』結果が今年ランキング上昇に繋がっているのかもしれません。

ATPツアーでの成績は以下の通り(ツアー通算 2018.08現在)

ツアー 97勝 97敗

グランドスラム 18勝 17敗

タイブレーク 22得 36失

対TOP10 3勝 18敗

3セット・5セット突入時 27勝 31敗

5セットでの勝利 3勝 3敗

クレー 54勝 49敗

芝 1勝 8敗

ハード 42勝 38敗

室内 14勝 9敗

第1セット取った後 81勝 22敗

第1セット落とした後 16勝 73敗

対右利き 75勝 79敗

対左利き 22勝 16敗

スコアから見ればランキングから来るドロー的に大会中盤までは勝ち進むがTOP10選手と対戦する辺りで敗退するパターン。1セット目を取りそのまま勝ち切るパターンが得意。3セット、5セットにもつれ込むとやや弱い。ただ5セットに突入しても勝ち切る強さはある。得意なサーフェスはクレー(2018年だけなら勝68%)。ハードや室内は大会によって成績が変わる印象。(2018年のハードコートは46.7%)

最初に見たのは2014年のフレンチオープン

私がシュワルツマン選手を知ったきっかけはフェデラー選手との対戦です。名前が特徴的ですが、小柄な選手がフェデラー選手とがっつり組み合っている映像をYouTubdeで見ました。

2014年の全仏4回戦です。フェデラー選手の試合ですが4回戦だったのでWOWOW等のTV放送はされなかった気がします。スコア上も6-3 6-4 6-4で接戦でした。

シュワルツマン選手はアルゼンチンの選手でクレーは元々得意だろうと思いますし、フェデラーはクレーは得意ではわけで4回戦では調子を上げている途中でしょうが、それらを踏まえてもいいスコアです。

その時の試合の印象が良かったのでしょう。試合後にシュワルツマン選手に声をかけるフェデラー選手の表情にそれが現れている気がします。相手が若手の選手でもこういった声のかけ方をするのは珍しいと思います。

その後も何度かフェデラー選手と対戦しており、そのたびに内容のいい試合を繰り広げていて、今年も上海で対戦をしました。

試合後のフェデラー選手を見ればシュワルツマン選手に特別にいい印象を持っているのは一目瞭然ですよね。

フェデラー選手はスイス出身なのでドイツ語とフランス語が母国語の選手に仲がよい人が多いです。当てはまる選手としてはハース選手、ペール選手などですが、ズベレル選手と練習したり、以前はツォンガ選手をエキジビジョンの対戦相手に招待したりしていました。これ以外だとアメリカのマーディ・フィッシュ選手とも練習をしたりしていて仲がいいように思えます。

シュワルツマン選手が練習相手をしたりしている訳ではないですが、スペイン語圏の選手と普通以上に親しげにしているのは珍しいと思います。

シュワルツマン選手と対戦した際、試合後に雰囲気良く握手をするケースはよく見かけますし、大会前の練習時や練習パートナーとしてシュワルツマン選手と談笑している選手もよく見ます。(国籍や母国語はあまり関係ない) シュワルツマン選手が実力も人柄も周りに良く受け止められているという事なのだろうと思います。

シュワルツマン選手の練習風景

同じアルゼンチンのデルポトロ選手との練習風景の動画がありました。 

2017年USオープンでのインタビュー

インタビューに答えている様子もきちんと受け答えをしていて印象がいいですね。

TOP10に入るかと言われると分かりませんが上位選手との対戦で今後もいい試合を見せてくれる注目選手だと思います。怪我等がなければこのままTOP30以内に定着するのではないでしょうか。

他にもランキングが上がってきている選手はたくさん居ますが試合を見ていて面白いという点では注目していい選手だと思います。 

Tennis TV 2017年のハイライト

2018年2月追記

リオ・オープン2018でATP500規模での初優勝です。2016年のイスタンブール(ATP250)以来のシングルス優勝でした。

クレー大会ということで最近のベースライン付近での打ち合いと違い大きく下がったポジションでしたがしっかり動いて攻めていく姿勢は変わらずでした。

準々決勝でモンフィス選手と当たった以外は順調な勝ち進みでしたが、やっかいなフォニーニ選手や本命のティエム選手がベルダスコ選手に負けてしまったのは大きかったと思います。ベルダスコ選手は上位選手との試合でとてつもないショットを連発したりしますが、大会期間中それが継続していかないし、凡ミスを続けて負ける試合も多いです。決勝とは言えティエム選手らに勝った後だと気持ちに差が出たかもしれません。

ともあれ、作年のリオ・オープンは準々決勝でティエム選手に負けているので、現在18位のランキングが上がるが楽しみです。

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