何故、テニスは教わってもなかなか上達しないのか? (テニス)

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テニスは難しい

成人の初心者がテニスを始める場合のほぼ唯一の選択肢はテニススクールで、通い始めるにあたり殆どの人が「お金も払っているし専門のコーチが教えてくれるのだから、次第に上達して “ボールを打ち合ったり試合をしたりするテニス”ができるようになるだろう」と思います。

ただ、スクールに通い始め、最初は環境に戸惑いますが、次第に練習にも慣れてくるとだんだん「あれ? 思ったほど上達しないし、それどころか普通に打つだけでもうまく出来ない。ゲームをやるどころか、サーブもうまく打てないし、ストロークを打ち合うのすら安定しない」と気が付きます。

半年経ち、1年経っても当初の期待ほど上達せず、そのまま2年、3年と続けてもその状態はあまり変わりません。

スクールに通い続ける人は数か月おきに選択を迫られます。

他に上達の方法を求めるか、運動や気晴らしだとそのまま続けるか、つまらなくなって辞めるかです。

なぜ教わっても上達しないのか?

教わっても上達しない方法はたくさんあるはずです。

スクールに通い毎回コーチに教わっても上達しないと、皆、自分は運動が苦手だから、運動経験がないから、運動センスがないから、体力がないからと言った理由を思いつき、上達しない “言い訳” にします。

でも、テニスは日本で350万人以上が継続的に(年1回以上)プレイしているスポーツです。

運動能力や運動センスの良さが”うまくテニスができる”要素なら、自分が思うようにできないスポーツをそんなに大勢の人がわざわざコートを借りたりスクールに通ったりして続けるはずもありません。

他にいくらでも選択肢はあるでしょう。

そこで私が考えるテニスが上達しない理由は「教える内容と教え方」です。

日本において「初心者に対するテニスの教え方」はほぼ決まっています。

上達後には違いが出ても初心者への指導内容はどこのスクールに通おうが大差ないと思います。

つまり、初心者がスクールに通い始めてもほぼ全員が思うように上達しない理由は、

その「教わる内容に課題があるからだ」と考えるのは妥当

です。

注: 「教え方だけが問題」だとは言っていません。私は「自分を上達させるのは結局、自分自身であり、コーチや周りの人ではない」と思っっています。自分が上達しない理由を他に求めるのは理由を考える事から目を背け、結局、費やす時間が上達に向かない要因にしかなりません。

 

「テニスは難しいスポーツだからなかなか上達しない」のは事実でしょうが、人それぞれ打てるようにはなるし、大会に出たり競技者になったりする人すべてが体格や運動センスに恵まれている訳でもありません。

初心者がスクールで習う内容はどこも大差ないと書きましたが、道具の進化に伴うテニスの変化によりトップスピンを常用するようになるといった変化はあっても、その基本部分は私が初めてテニスを習った20年以上前から殆ど変わっていないだろうと思います。

教わる内容に課題があるといってもスクールという存在の否定などではありません。

私たちが普段触れている「テニスを教えるという情報や内容」自体に課題があるが、それ以外に選択肢が存在しないから誰もそれを疑問に持たないし、それが唯一「テニスを教わるということ」だと皆が思っている

ということです。

ボールが飛び、回転がかかるのは物理現象であるという理解

ボールが飛び、回転がかかるのは物理現象です。

ボールを飛ばすのはラケットの持つ運動エネルギーの一部が接触によりボールに伝わるから

で、その運動エネルギーの大きさは

「1/2 x ラケット重量 x ラケットスピード ^2 (2乗)」

で表せます。

ラケットとボールは固定されていないから正確に当たることが必要で、ラケットのしなり・たわみ・歪みはボールに伝えるエネルギーの伝達に対するロス

です

人が回転をかけようと意図的に薄く当てて擦れば当然これも伝達ロスになる

のが分かります

また、

ボールに回転がかかるのは、ボールの一方の端に他の部分よりも偏って力が加わることで力の伝達に不均衡さが生まれるから

です。

回転は打ち方で生まれるのではなく原因があるから生まれる事象です。

参考までに補足: 厚い当たりとは?

厚い当たりとは

「スイング軌道と接触面の角度の差が小さい」

ということが言えると思います。

ラケットでボールをより正確に捉える、ラケットの運動エネルギーをより効率的にボールに伝えるためには

「ボールの打ち出し角度・方向に向けてその真後ろから90度の角度でラケット面を当てる、また、その方向に向けてスイングしていく」

のが望ましく、ズレても5~6度の間に収めるべきと言われています。

テニス ボールの打ち出し角度・方向に向けてその真後ろから90度でラケット面を当てる

ウォーミングアップでやったりする「ラケット面でボールを真上にポンポンと突き上げる」際、ラケット面を真上に向けない人は居ない

事でも分かります。

皆、無意識でも理解しているのです。

回転をかけようと

“ボールを打ち出す方向とスイング軌道が大きくズレる”“スイング軌道とラケット面の角度が大きくズレる”

と薄いカスれた当たりになるのは分かると思います。

回転をかけるためにラケットを下から上に振っていく

ボールの打ち出し角度・方向とスイング角度が大きく乖離していく

回転をかけるためにラケットを下から上に振っていく

回転をかけようとラケット面を伏せる

ボールの打ち出し・角度に対して90度であるべきラケット面の角度がズレていく。

回転をかけようとラケット面を伏せる

真後ろから90度のラケット面では「ホームラン」になってしまう?

「ボールを正確に捉えられるのは分かるが、ボールの打ち出し・角度に対して真後ろから90度のラケット面で当ててしまうと、ボールは上に飛んで行ってしまい、いわゆる“ホームラン”になってしまうのでは?」

と思うかもしれません。

テニス ボールの打ち出し角度・方向に向けてその真後ろから90度でラケット面を当てる

これについては2点、説明すべき内容があります。

ベースライン上からネットの2倍の高さを通すストロークの打ち出し角度は”水平+5度”でしかない

1つ目は、

ベースライン中央付近の地上80cmの打点の位置から、ネット中央の最も低い部分の2倍の高さ(約1.8m)を通過させるための打ち出し角度は「水平+5度」でしかない

という点です。

テニス ストローク ネットの2倍の高さを通過させるための打ち出し角度は水平+5度

ネットの2倍の高さを通過する打ち出し角度が水平+5度なら、周りから見たら

「ラケット面は地面と垂直」

に見えるでしょうね。

これが世間で言われる「インパクトにおいてラケット面は地面と垂直」話の由来だと思います。

ネット近くの地面に近い位置からボールを持ち上げネットを越すためにはラケット面を植え向きにしない無理です。地面の垂直のラケット面で高い軌道のロブを打とうとしてもうまく持ち上がらず再現性が低いでしょう。

目で見たものをそのまま言っているのであり、なぜそうなるかを自分で考えないと「地面と垂直」という話をそのまま受け入れてしまいます。

ストロークを打つ際、水平+5度の打ち出し角度をはるかに超える角度でラケットを振り上げているなら、スイング軌道を上げているのは回転をかけるためだけに運動エネルギーを消費している、或いは正確なインパクトを阻害しているということです。

これが「厚い当たり」になるとも思えません。工夫や修正以前の話です。

ボールの下から上に向かってスイングし回転をかけるというのは “方法” の一つに過ぎない

もう1点は、我々が教わる

「ラケットをボールの下から上にスイングしてスピンをかける」という方法はボールに回転をかける条件を満たす方法の1つに過ぎない

ということです。

前述のとおり、ボールが飛び、回転がかかるのは物理現象なので、条件を満たす方法はいくつもあります。

ボールに回転をかけるのもラケットから伝わる運動エネルギーの大きさなので、ラケットスピードが速いほど回転量も増えます。

運動エネルギーを効率よくボールに伝えるためにはボールの打ち出し角度・方向に向けてスイングをすべきで、ラケットを上に振り上げていくことを考えれば、こちらの方がスイングスピードは落ちにくいのは想像できると思います。

ボールの打ち出し角度・方向に対しラケットを上に振り上げてしまうとスイングスピードが落ちる。スイングスピードが落ちればラケットの持つ運動エネルギーも減る。スイングスピードを落とさないようにボールの打ち出し角度・方向に向けてラケットをまっすぐスイングする中でボールに回転をかけるのであれば

「スイング軌道は変えずにラケットヘッド側だけを上に持ち上げられればいい」

と言えます。

そうすればスイングスピードを落とさず回転量に活かせます。

ボールの打ち出し角度・方向にスイングする中で腕の機能を使ってラケットヘッド側を持ち上げる

スイング軌道は変わらない。(グリップの位置の推移を見ればわかる)

ラケットヘッド側だけが持ち上がっている。

ボールの打ち出し角度・方向にスイングする中で腕の機能を使ってラケットヘッド側を持ち上げる

これが現代的なフォアハンドであり、男子プロ選手の多くはこういった打ち方をしています。

フェデラー選手のフォアハンド

“初心者がテニスを教わる”ということを野球に例えてみる

日本で教わるテニスは、野球で言えば

「ヒットを打つためにボールをうまく打つ方法を教える」

感じだと思っています。

大前提は

「飛んでくるボールに “ラケットを当てる” 」

ということです。

ボールの打ち方は “形” で示され、スタンス、テイクバック、インパクト、フォロースルーの形を繰り返し確認させられます。

形ができてきてラケットにボールが当たるようになったら、ボールを遠くまで飛ばすには、回転をかけるにはという要素をこれに追加していきます。

ボールを打つ際には打ち負けないように「体重移動」をして打つと教わります。

メジャーリーグ(MLB)で高打率を残す長距離バッターの例

MLBで最近増えている “ホームランも打つのに3割を超える打率も残すような主軸打者” を見れば、テイクバックからフォロースルーまでしっかりバットを打っているのに体の軸が動きません。

こうする理由はMLBのピッチャーが投げる複雑に変化する速球に対応するためです。

一方、日本のバッターは片足を大きく上げ、体を前に動かしながら、「できるだけ打点を前に取って」スイングする選手が多いという違いがあります。

どちらがより正確にボールを捉えられるかと考えれば、

頭の位置や視線が動かず、スイング中の体の軸のブレが少ないMLBバッターの方なのは明らか

だと思います。

どちらが良い悪いという事ではないです。日本と米国でピッチャーが投げるボールの球質が違う。「同じ野球でも日本と米国では野球そのものの成り立ちや発展の仕方が異なる。別の”野球”」 だからそういう違いになっているのでしょう。

頭の位置を動かさないようにスイングを行うということはゴルフでも厳しく言われます。

ゴルフは小さいボールを長いシャフトについて面積の小さなクラブフェイスで打つので、とにかく正確にボールを捉えられなければ始まらないので、このように言われるわけです。

ゴルフ スイング 頭を動かさない

頭の位置や体の軸がブレないことをテニスに置き換えると

バッターは両手でバットを持つ分、股関節や下半身まで大きく回転させる必要がないのですが、片手で打つテニスのフォアハンドでは、体をボール方向に向けていいかないとラケットを体の前側(ボール方向)に大きく動かしていくことができません。

前側の脚の股関節が邪魔をしてスイングの後半が難しくなってしまうからです。

テニス ストローク

従って、ボールに対して横向きに構えた状態から、

体の中心軸を “前側、後ろ側のいずれかの脚上に” 寄せ、足先から頭の先までを1本の軸になるようにして回転させる

必要があります。  

テニス ストローク 体の中心軸を前側の脚上に寄せる

テニス ストローク 体の中心軸を後側の脚上に寄せる

フィギュアスケートの選手がスピンやジャンプをする際の状況に似ています。

この前側の脚上に体の中心軸を移動させて足から頭までを回転軸とする動作がテニスを含めた各スポーツで言われる「体重移動」の正体だと思っています。

フォアハンドは片手で打つので、しっかり打つには

腕のある上半身をネット方向に向けて、腕とラケットが利き腕の肩よりも前、かつ肩から近すぎず、上下左右そして前方向に離れ過ぎない位置でボールを打つ

必要があります。

腕とラケットが利き腕の肩よりも前の一定範囲にある

よく「ラケットでボールを押すのに力が入りやすい位置、それが打点」のように言われますが、ボールが飛び、回転がかかる理由はラケットと接触することでラケットの運動エネルギーの一部がボールに伝わるからでしょう。

テニス フォアハンド 打点

ラケットとボールは固定していないし、ボールが飛ぶには接触が必要な状況でスイング中に「押す」というのはあくまでイメージ上のこと。

実際には

スイングスピードを上げてラケットの運動エネルギーを大きくすること、安定的なスイングでボールと接触すること

が大事なのだと考えます。

「○○するような」「○○するように」といった表現、「この位置で打点を取る」といった形を再現させる手法、これらイメージ上の表現を実際のインパクトとして再現させようとする教え方が不十分な理解、「説明を聞いてみたけどよく分からない。こうでいいだろ。自分のやりやすいよいようにやっちゃえ。」といった身につき方を生んでいる気がします。

ただ、世間で使われるテニスの指導内容、文言も何十年も使われ続けてきたもので、今、その説明をされる方、内容を使われる方も、昔誰かから教わったままなのでしょう。打てるようになっているから振り返る事をしないのかもしれませんが、今現在教わる側からすれば「説明する側が理解不足、伝えるにあたっての情報不足の状態」だと思えます。

なぜオープンスタンスで打つ方が強く打てると思われているか?

我々がテニスを始める際、ほぼ100%の割合で、横向きのスクエアスタンスでテイクバックした状態から体を回転させ正面に向けながらスイングする方法を教わります。

フォアハンドストローク テイクバック

最近は分かりませんが、最初からオープンスタンスでのスイングを教わる方はかなり少ないでしょう。

このため、殆どの方が

「オープンスタンス = プロが使う応用技術」

といった認識で、プロ選手が打っている様子を見て

「オープンスタンスの方が強いボールが打てるなどメリットが多い」

と考えているように思います。

そして、オープンスタンスに興味を持った人は、オープンスタンスを取り入れるべく練習しますが、殆どの人が

「見た目上、スタンスがオープンになっているだけでスイング自体は以前と変わらない。プロ先週が打つ際のスイングとは別物」

な状態になります。

その多くは、

「最初に習ったスタンスから横向きになるテイクバックから、前後の足の位置だけをズラしたものでしかないから」

です。

こんな感じ。

フォアハンドストロークを打つ際、正面向きから何らか横向きの姿勢を取り、一旦、利き腕肩の位置を身体の後方に下げ、身体を回転させ利き腕肩の位置を再び身体の前側も戻す “距離” をラケットの初期加速に利用しています。

慣性の法則でラケットはテイクバック時の停止位置に留まろうとし、グリップから引く力を加速したヘッド側が腕や身体を追い込ますまでスイング軌道後方に引っ張りつづけます。

結果、ラケットの初期加速時に我々が思っているほど「腕は動かせない状態」です。

結果、初期加速でラケットを前進させていくのは手や腕ではなく、身体の回転による利き腕肩の前進です。

こういう感じ。

※手や腕は動かしていないのに身体の回転で利き腕肩が前進し、その分、腕、そして腕に持つラケットも前進していくであろう事は想像できます。

この瞬間的で強い身体の回転を生むのは両足で地面を踏んで得られる反力や身体の捻り戻しの力などを連動させたものです。

スタンスから身体の横向きを作った状態ではこれらが強く発揮できない。

フォアハンドストローク テイクバック

だから、

この点を理解しないまま、テイクバックで足を着く位置を変えるだけならスイング自体、ほぼ変わらないまま

という事になると考えます。

実際、「オープンスタンスで打ってもボールの威力等は以前と変わらない」と感じる方が大勢ではないでしょうか?

ボールを打つ際のこういった身体の使い方の部分は「フォアハンドストロークの打ち方」では教わらないでしょう。

教え方が悪いのではなく、そういった事が教える内容に組み込まれていないからでしょう。

打っている間に自分で気づく。そういう範疇の事だと思われているのかもしれません。

テニスの指導の中で説明するのは難しいのかもしれません(※)が、ボールを打たせるまでに情報として伝えておく事が望ましいだろうと思います。

※お金を時間をかけて通うテニススクールでは「理屈はいいから早く打たせろ」という方の意見を無視する事が難しいです。

プロが打つ現代的なフォアハンドとは?

身体の捻り戻しを使う際に辺り、ごく単純に言えばスタンスは関係ありません。

ボールを打つ状況に対し適切と考えるスタンスを取り、それがオープンだろうが、セミオープンだろうが、スクエアに近かろうが、必要となるだけ体を捻じったテイクバックができればいいのです。

西岡良仁選手のYouTubeチャンネル動画「座りながらでも基礎の練習ができる!!!」

西岡選手が先日YouTubeチャンネルを開設されました。プロ選手が直接公開される動画は貴重ですし参考になる動画を継続的に発信されるなら貴重な場になると思います。プロ選手は契約等もあり動画の公開は慎重だしマネジメント上ビジネス(要は有料)という流れになりやすいです。すぐにお金の話になるより気軽に動画を公開したりする方が今どきだとは思いますけどね。

椅子に座った状態なので上半身を捻じるといってもかなり限定的で腕の動きを中心したスイングにはなりますが、体の各部の機能や使い方を理解して意識せずに動かせるようにしておけば、かなり限定された状況、腕だけでスイングせざるを得ない状況でも普段のストロークと変らないようなスピードでスイングできるということだと思います。

体の各部の機能を動かすことの組み合わせが全身で打つということ

前述の通り、テニスで言われる “体重移動” は重さの移動ではなく”体の軸移動”だと思っていますが、横向きのテイクバックからボールを打つ際に不可欠な体の回転、そのために必要な体の軸の移動は簡単に言えばラケットの加速にはマイナスです。

また、体重の1/6の重さがある頭の移動は体の軸のブレを招き、頭が動くことで視線がブレ、正確なインパクトを阻害します。

現代的なフォアハンドと言える、上半身を捻じってテイクバックしそれを戻すことでスイングすることはMLBのバッターやゴルファーのようにテイクバックからフォロースルーまで体の軸や頭の位置が動かないでスイングができる、且つそのそのスイングはラケットスピードを効率的に上げることができるということです。

我々が感じる「オープンスタンスで打つ方がボールに威力がある」というのは「ラケットスピードが速い」「正確にボールを捉えている」ということであり、スタンスの違いではなく体の使い方の違いから生まれるもの

だと言えます。

プロ選手が皆同じような体の使い方でフォアハンドを打っているのに意味があるのですが、昔ながらの情報をもとにテニスを教わってきている我々がそれを知る機会はありません。

例としては、

雑誌で「プロの打ち方を解説」といった特集が組まれても、それは我々が昔から教わっている情報に プロ選手のフォームから”コツの類” を拾って重ねたものに過ぎず、人の体の機能や仕組みはこうなっておりプロ選手は体の機能をつかってどうスイングしているかという説明がされない限りプロ選手が打つ現代的なフォアハンドとは全く別物を試行している

にすぎません。

実際、雑誌の記事を参考に練習しても殆どの人に大きな変化が見られないのでも明らかだと思います。

テニスを習う際、そういった説明の仕方がされることはまずないでしょうが、初心者の方、そしてテニスの練習を続けてきている方でも、皆が共通して持つ体の機能や仕組みを理解し、それを運動の場でどう機能し使えるのか、テニスはラケットを振ってボールを飛ばすスポーツながら、

「ラケットを操作してボールに当てる」

ことと

「ラケットに働く慣性の力を利用するため、体の機能を使ってラケットを加速、自然に且つ安定的に進もうとするラケットを補助する。スイングを最後まで完成させる中にボールとの接触がある」

ことはまた別物だろうと思います。

テニスでは “素振り” を行う事が多いです。素振りが「練習として意味がある、意味がない」という議論は置いておいて

「ボールの接近という視覚的情報が無いため、素振りをする際、ラケットをボールに当てようと操作する意識は薄い」

でしょう。ボールを打つ際になるとスイングが全然変わってしまう方は多いですよね。

意識の問題と言えばそれまでですが「素振りにおいて意識している事はスムーズにラケットを加速させる事」でしょうから、実際にボールを打つ際も「同じようにスイングできるためには?」と考えていきたいです。

プロ選手の基本的なストロークを見ればラケットを操作してボールに当てているようには見えないと思います。

まとめ

多くの人にとってテニスは難しいです。でも、テニスを難しく感じさせる理由は「どうやって打てばいいのかという理解をするための情報がテニスの進化に合わせて更新されていっていない」ことがとても大きいと思います。スクール等に通い、きちんと教えてもらっていると思っていても、過去20年のテニスの進化を考えればその教え方や教わる情報が昔からずっと変わらないのは疑問です。

ボールスピードは上がり、初心者の段階からトップスピンをかけてストロークを打てと教わるのに、全く同じように “ベースラインから相手コートに向けて打つ” サーブは回転をかけないフラットサーブが基本と言われる。(今どき、フォアハンドの基本はフラットだという説明はされない。)

プロ選手が長年研究されてきた体の各部の機能や仕組みを使いボールを打っているのに、昔のテニスから変わらず、横向きのテイクバックを取り、”体重移動” させてボールを打つと教わる。オープンスタンスを上級者向けの技術だと考え取り入れようとする。

ラケットとボールが当たりにくくなるし、ラケットスピードが落ちる要因になるのに、トップスピンが流行り始めた20年以上前から変わらず、ラケットをボールの下から上に向かってラケットをスイングすると教わる。

個人的に疑問に思うことを上げればキリがありません。

成人の初心者がテニスを始める唯一と言える選択肢であるテニススクールを否定する気持ちは全くないのですが、私は「自分のテニスを上達させるのは結局自分自身。コーチや周りの人達ではない。」と考えています。

私たちはそういった状況、他に選択肢がない状況でテニスを教わっているのだと認識し、何をすべきか考えていきたいですね。

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