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サーブの練習で肩が痛くなる (テニス)

腕の伸ばしてラケットを押し下げる

サーブの改善に取り組まれている方はまとまった球数を練習で打たれると思います。

20球、30球と打つことを毎日のように続けていると肩に違和感を感じたり、時には痛めてしまう事もあります。

原因はなんだろうかと考えるでしょうが、強く打とうと腕や肩の筋肉に力を込め無理に打っている場合を除けば、体の使い方に問題があるだろうと思います。

力を込め、筋肉を無理をさせて打っている場合は何十球も打つのは難しいですし、もっと速い段階、数球打った程度でも痛めたりしますね。

体の使い方に問題があると言ってもピンとこないと思いますので、少し例を上げて考えてみたいと思います。

ただし、改善方法は「正しい体の使い方について考え、身につけること」しかありません。

現状から何か工夫をすれば直るというものではなく、暫く休んで痛めた部分が治ったとしてもまた別の部分を痛めてしまうる可能性も高いと思います。

※身体の使い方について考えるようにしたせいか私はひどくした事はありませんが、いわゆる『テニス肘』で悩んでいる、テニスが出来なくなってしまった方は一定数居られると思います。サーブで肩を痛めるも『テニス肘』も同様の原因を持つでしょう。

ラケットの重さは約300g、文庫本1~2冊の重さです。ただ長さが70cm近くあります。それを扱おうとする際に「肘に負担が来る」身体の使い方だから肘を痛めるのだと考えます。

肘痛を抑えるグッズを使う?
ラケットやストリングス(ガット)を変える?
テニスをしない事が一番?

私は専門家ではありませんし、理由は人それぞれでしょうが「肘痛解消グッズを肘に着けている方の打ち方は明らかに肘に悪そう」には見えます。原因である身体の使い方を直さずそれ以外の要素で誤魔化しても解消されるとは思いません。

ただ、実際問題として、サーブにおける正しい体の使い方を教えてもらえる機会は殆どないので、”無理をせず常に60%位の力で打つ事を基本に考える” 方がよいかとは思います。

さて、サーブを打って肩や腕を痛めたりする要因ですが、考えてみて欲しいのが、野球等でボールを投げた際に同じ箇所を痛めるかということです。

野球に慣れていない人が急に練習や試合に参加してボールを投げれば肩や腕を痛めることはあるかもしれませんが、サーブ練習で自分が痛める箇所や痛め方とは全然違うのは想像が付くのではないでしょうか。

また、野球経験がなくても男性ならボールを投げるのは割と経験のある動作なので、簡単に体を痛めてしまうということもないかもしれません。

たびたび書いているように、サーブにおける体の使い方、腕の振り方は、投球動作や投てき(やり投げ)動作に近いと言われており、同じような体の使い方ができているなら痛める箇所や痛め方は同じようなものになるはずです。

でも、実際、サーブ練習で痛める箇所や痛め方が投球のそれと違うのは、“体の使い方が投球動作と異なっているため” に他なりません。

頭上にトスしたボールを打つ意識が強いこと、ラケットをボールに当てようとすることが、本来、体を回転させながら腕を前方(ネット方向という意味ではなくラケットを振り抜く方向)に振るという人間としては割とシンプルな動作であるべき所を、腕や手の操作によるラケット操作が動作のバランスを崩してしまっていると思います。

仮に直立した状態で、ラケットを持った腕を肩より上に上げ、頭上にある的を力を込めて繰り返しパンパンパンと叩くと考えればすぐに腕や肩を痛めるのはイメージできると思います。

一般的なサーブの指導方法や情報は “コツ” 的なものや “形” に関する情報が多く、サーブを打つための体の使い方について習う機会が殆どない (説明できる人がいないから) のが現状なので、こういった問題が起きやすいとも言えます。

取り組みとしては、テニスの練習で教わることや見聞きする情報以外にも、野球等の他スポーツの体の使い方に注目し、打ち方や形以前の “そもそもの部分” に注目してはどうかと思います。