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エッグボールって何??? (テニス)

スピンでコートに収める
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エッグボールという言葉

テニスでは「エッグボール」という言葉を聞くことがあります。

一般的な説明される内容によると「卵を半分に切った断面のように斜め上に伸びて相手側ベースライン付近で急激に落下する強烈なスピンのかかかった(主に)フォアハンドストロークの事」あたりでしょうか。

こういう軌道のストロークがエッグボール?

スピンでコートに収める

エッグボールの代名詞はナダル選手と言われています。ナダル選手がクレーキングとして全仏オープン等で優勝するようになったあたりから聞かれるようになったように思います。

Embed from Getty Images

この広く認知されている言葉である「エッグボール」ですが、実際にこのボールの打ち方を説明できるでしょうか???

多分、一般プレイヤー、専門家含めて 『皆言うことが微妙に違っていて、全体的にかなり「フワッとした」説明しかできない』んじゃないかと思います。

何故かというと『そういうボールの種類がないから』です。絵文字 汗

正確に言うと『海外には「egg ball」という言葉はない』ということですね。 

Googleで「egg ball」を検索して出てくる画像一覧

Googleの画像検索で “egg ball” を検索してみましょう。

表示される検索結果は以下のようなものになります。

egg ball

卵そのものか、egg ballというボール製品、egg ballという大会名など。テニスの画像やナダル選手の画像は全く出てきません。(「エッグボール」と検索したら当然日本語のページがマッチします)

また、「forehand like nadal」で検索して出てくる解説サイトの記述等を見ると

「Nadal has the heaviest topspin forehand on the planet」

とか書いてあります。

(ナダルは地球上で最も強いトップスピンのフォアハンドを持っている)

エッグボールという言葉はどこから来たのか?

何故、エッグボールという言葉が使われるようになったかは、当時の事が正確には分からないのですが、聞いたお話を総合すると「海外から著名コーチを日本に招いた際、当時海外で主流になり始めていた強烈なトップスピンのかかったストロークを日本に紹介するにあたり、テニス雑誌が作った和製英語」という感じのようです。

各テニス雑誌等にこの言葉が毎月のように載っていた事、当時注目を集めていたナダル選手のストロークのイメージに結びつけた事で、それを見聞きした人達が「ナダル選手のフォアハンドはエッグボールって言うんだよ」「エッグボールを打つにはこうするらしい」と言う感じで日本中に広まっていった感じかなと思います。

ただ、当時から、雑誌で専門家の方々が解説される『エッグボールの打ち方』を見ても打ち方に関する説明は一貫せず、どれも「フワッと」していたように記憶しています。「○○するように」とか「✕✕するイメージで」といった表現ですね。当時はインターネットもなく海外からテニスに関する情報や知識がダイレクトには伝わっていなかったので疑問に思わなかった。世界基準の強いトップスピンを打つ打ち方を説明できる人がいなかったからでしょう。

現在のエッグボールという言葉の扱われ方

現在はトッププロの情報や、最新のテニスに関する情報、知識がネットを通じてダイレクトに日本に入ってくるようになりました。

それまで「エッグボール」という言葉を使っていた専門家の方々も海外にはそういう言葉がないのを理解されたのか、或いは、当時からその事を知っていて敢えて日本向けに使っていたのかはわかりませんが、

次第にTV解説や雑誌の解説で「エッグボール」という言葉を使わなくなってきている

と思います。

ただ、メディアで見聞きしなくなっただけで、その辺の事情を知らない世間一般では今でも「エッグボール」という言葉を使われるケースはあります。

エッグボールの打ち方を知りたい??

仮に

「エッグボールの打ち方を教えて下さい!!」と聞いても厳密に説明できる人は誰もいない

と思います。

聞くのであれば「フォアハンドで強いボール、強いスピンを打つ方法を教えて下さい!!」というのがまぁ正しいでしょうか。

逆に

(それがどういう意味かといった注釈もなく) 「エッグボールを打つにはねぇ…」と語り始めるような方は何も理解できていないのかもしれません。

出てくる説明が、どこかで見聞きしたような「腰を落として」とか「打点を前に取って」とかそんな内容なら尚更ですね。

まとめ

エッグボールという言葉を使うのがよくないとかそういう事ではないのですが

「日本でだけ通用する言葉でストロークを表現してもそのものズバリな情報や解説は海外にはありませんよ。世界的に標準とされない用語について国内だけであれこれ語るのは健全とは言えません。説明されるエッグボールの現状を見ても分かる通り、国内だけで独自の理論を生み出せるはずもないですよ。」

ということだと思っています。

日本では『脱力』ブームがありましたが、英語で言えば “relax (リラックス)”“relaxation (リラックゼーション)” といった感じでしょうか。

(“tennis relaxation” で検索してみて!!)

「脱力しろ」が分からなくても「緊張するな、リラックスしろ」だったら誰もが分かりそうですよね。

個人的にこれもエッグボールと同じ、メディア等により作られた流行語なのでは? と思っています。

 

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